やまぎ日報79

2月2日

夜勤。明け方、テキーラで酔いつぶれた急性アルコール中毒のインド人が運ばれてきた。非常に陽気で相手をするのが大変だった。浮浪者が入院させろと駄々をこねていた。外が寒いのはわかるが病院はホテルではないと断られていた。深夜の病院にはいろいろある。

2月3日

なんか、安くていいからお寿司が食べたいと急に思い立ち、スーパーへ行ったらものすごい量の恵方巻きが積んであって今日が節分だと知った。恵方巻きには目もくれず普通のお寿司を探したが、売り場は完全に恵方巻きに占拠されてお寿司はどこにもない。節分の日だっていつも置いてあるものは置いてほしい。こうなると意地でも恵方巻きは食べたくなくなるのがAB型のめんどくさいところ。サッポロ一番塩ラーメンを食べた。

2月4日

夜勤。同僚が「病院だから、霊とかいるんですかねぇ」とか言うから、急に怖くなった。

2月5日

鴻巣でリハ。ツアーに向けての準備。帰り道おなかがすいて、国道沿いのマクドナルドの誘惑を7店舗くらいやり過ごしたが、8店舗めくらいでついに負けてピットインしてしまった。マクドナルドに粘り負けた気分だった。マクドナルド多すぎ。夜は用があって新代田のcrossingに行ったらオープンマイクという「ご自由に歌ってください」的なシステムの営業だったので、なぜか1曲歌った。

2月6日

朝、カレーを食べたら1日胃もたれが続き、夜には悪寒と発熱。胃が痛くて眠れない。胃の中でメタリカが演奏しているみたいな夜だった。

2月7日

朝一で病院へ行く。一応インフル検査もしてもらうが陰性。急性胃腸炎とのこと。お医者さんに「胃腸炎を手っ取り早く治すには何も食べないこと」と言われたので絶食。何もできないので横になってひたすら胃腸炎についてネットで調べ上げ、昨日の出来事と自分の症状を照らし合わせた結果、自己診断では「カレーを食べた時のしゃもじにサルモネラ菌が付着していた」という結論にたどり着いた。夜にはだいぶ回復し、カワハギの刺身を肝醤油で2、3口食べた。おかゆくらいから始めればいいのに、カワハギの肝というリスキーでハードルの高い復帰戦にゾクゾクした。ここでアニサキスでもいたらぼくの胃の中はちょっとしたフェス状態になるなと思った。