やまぎ日報 300

10月10日

埼玉の川越へ行ってみた。食べ歩きグルメがいろいろと有名らしいがどこも長蛇の列。飲食でもサウナでも並ぶことが嫌いな山岸くんは、食べ歩くことはなくただ歩いて終わった。しかしだいぶ歩いて観光地から外れたところにあるうどん屋に入ってみたら、ここが非常においしかった。歩いた甲斐があった。


 

10月11日

夜勤。カザマくんと一緒であったが、3連勤目という非人道的なシフトでだいぶグッタリしていた。明日が前人未到の4連勤目というので、見てられなくなったぼくは代打を申し出た。カザマタカフミは社会のゴミではない。会社の宝である。

10月12日

てなわけでカザマくんに代わり出勤。勤務前にラジオ収録のためいつものコンビニに寄ったが、相棒小倉ノリシコはリモート収録と勘違いしていたようですでに群馬に帰ってしまっており、切ないすれ違いとなる。急遽手持ちの機材を駆使しリモート収録し、夜勤前に車の中で編集を行う。

10月13日

夜勤から帰り、シャワー浴びて渋谷のスタジオへ。ミックスチェック。曲が出来上がっていく喜びで連勤の疲れも吹っ飛ぶ。早く終わって時間が余ったので、みんなでYouTubeでキャンプの動画を観るという謎の時間を過ごす。

夕方から吉祥寺へ移動し、会社の宝カザマタカフミと吉祥寺でツーマンライブ。ロンドンもいるのでここはサウナかな?と思う居心地のよさであった。スリマの「売れないバンドマン 」という名曲をカバーさせてもらおうとリハで歌ったら、フロアで聞いていたカザマくんが4連勤でもしたかのように急にグッタリとしてしまった。昔の彼女のことを思い出すのでほぼ封印状態の曲だったらしい。何も知らずにデリカシーのないカバーで共演者に精神的苦痛を与えてしまった。選曲には気をつけなければならない。最後にロンドンも交えてのフリースタイル。本来ラップでお互いをディスり合うのものだが、我々はお互いをリスペクトし褒め称え合うというみんなが幸せになる全く新しいスタイル。しかし難しくて全然できず、挙げ句自らの自虐ネタをぶち込み精神的に自爆する。

思えばカザマくんとは長いつき合いであり妙な縁でもある。スリマはとても人気が出ているし、この日も若いお客さんがたくさん来ていた。友達としてとても嬉しい。ぼくもがんばろうと思った。フリースタイルを。

ロンドンがラーメン屋に連れていってくれたのだが、ラーメン屋に向かい住宅街を歩いていたところ、缶チューハイ片手にトボトボと歩くくたびれたサラリーマンのようながっちさん(武蔵野音楽祭主催者)と遭遇。無理やりラーメン屋に連行する。バンドマンぽい。


家に帰るはずがたいして食べたくもないラーメン屋のカウンターに座るハメになったがっちさんのメランコリックな表情が非常にいい。

ロンドンが家まで送ってくれたものの、ロンドンの車に携帯を忘れ、戻ってきてもらうという失態を犯す。実にバンドマンぽい。

10月14日

夜勤。車中泊で初めて金縛りに遭う。貴重な仮眠時間を奪われたくないと思い、気にせずそのまま寝た。

10月15日

大塚で2ヶ月半ぶりのウラニーノ。大塚Heartsプラス10周年ということで「大塚都市伝説vol.2」。vol.1があったことを誰も覚えていないという、もはやイベント自体が都市伝説。共演は銀幕さんとYKJ。思えば大宮ハーツ時代から西川口移転、そして新店大塚と、ハーツ初期からの歴史を共にしている仲間である。みんないいライブだった。

尿管結石闘病中のしあわせのベース怪談はいつもより緊張感があり鬼気迫るものがあった。石があった方がクオリティは高いのかもしれない。


頭上の排気口から貞子みたいのが出てきそうでリアルにこわい。

アンコールでは急遽ヤスカさんが降臨し、ウラニーノの「終着駅」を歌ってくれた。YKJの二人によるASKAさんと玉置浩二さんは、本当は毎回聞きたいのだが名人芸すぎて軽々しく頼めないのである。後輩なのに、なぜか本物にオファーするくらいキンチョーするのである。終演後楽屋で「今度は玉置浩二さんお願いします」とシュウゴに頼んだところ、「青田次第」とのことであった。


大塚都市伝説、3回目もあるのか。信じるか信じないかはあなた次第。写真、ずいぶん引きで撮ったな。

10月16日

夜勤。勤務中に副業先から「山岸さん今日シフト入ってますけど…」と連絡が入る。完全にミスってダブルブッキングをしてしまった。平謝りである。

病院の夜勤は休憩が長すぎて、起きてきたら看護師さんに「あら、久しぶり」と言わる始末。休憩中に副業に出勤できたのではとさえ思ってしまった。