10月31日
夜勤連勤。10月もなんやかんやでよく働いた。
11月1日
連勤明けで久しぶりにサウナへ。サウナは好きだが混んでるサウナは苦手なので最近は平日の日中しか行かない。全裸のおっさんが並んでサウナの入室待ちをしているのを見るとげんなりするのだ。自分も全裸のおっさんなのに。
11月2日
YKJのドラムのシュウゴがテントサウナを持ってるってことで、かねてより企画していた小倉家テントサウナ大作戦。学校終わりの小倉先生の帰宅を待ちきれず、先に小倉家に到着した私とテントサウナオーナーのシュウゴ氏は、何も知らない小倉家のお父さんに挨拶をして勝手に人んちの庭にサウナを建て始める。
人んちの庭で何をしている。
人んちの庭。
人んちの庭!
薪ストーブから出る煙がご近所迷惑にならないか大変気を使っているオーナーであったが、小倉家のお父さんが畑で豪快に何かを燃やしており、周辺はものすごい煙に包まれていた。いらぬ心配であった。相変わらず小倉家の皆さんは非常に高い許容力と柔軟性を持っており、庭を裸の男たちがウロウロしているという明らかに異質な状況を不審に思う様子もなく共存していた。
始めサウナの温度があまり上がらず、「こんなものか」というウラニーノ先輩の無言の圧を感じたオーナーが焦って薪を大量投入したため、サウナの温度は草加健康センターにも劣らぬ灼熱の空間となった。そして水風呂は小倉家の井戸水。つまり天然水。これが実に上質。「ああ!気持ちイイ!肌触りが違う!」と昼間から騒ぐおじさんたち。そして木漏れ日の中での外気浴に「ここはフィンランドか…」と完全に整う。フィンランドではない。群馬である。そして、人んちの庭である。
その後、フワフワしながら3人で小倉家最寄りの佐野ラーメンを食べる。
ラーメン屋まで人んち感がすごい。
11月3日
三上隼の20代最後の夜ということで、「グッバイ20’s」というタイトルのイベント。私に言わせればイベントタイトルは「ってか、お前まだ20代だったのか」である。熊谷モルタルレコードにて。先に会場入りした私は小倉を待つ。駐車場に小倉がいるのを見つけ搬入を手伝おうと思ったら、小倉から「まだすき家で牛丼を持っている」とのLINEが。ドッペルゲンガーを見てしまったと思ったら、huenicaのえのもっちゃんであった。この日一日出演者全員がこのドッペルゲンガーに苦しむこととなる。
私にとってこの日の影のMVPは岩船くんである。トップに出演し、1曲目で自分のギターの不調、2曲目でみかしゅんのギターを借りるも弦を切る。3曲目でぼくのギターを貸したが、心のどこかでもう1回弦を切るという天丼を期待している自分がいた。岩船くんは楽屋でギターを弾いていたhuenicaのえのもっちゃんに「小倉さんがギターを弾いている姿はレアですね!」と話しかけ、わかりやすくドッペルゲンガーの罠にも引っかかり、私の中でMVPに認定された。
みかしゅんへの「おめでとう」で溢れていたが、誕生日は今日ではなく明日だということを意外とみんな忘れている一日であった。10年後の「グッバイ30’S〜ってかお前まだ30代だったのか〜」にも呼んでほしい。ぜひ同じメンツで!
11月4日
前の所属事務所から長らく借りてメインギターとして使用していたアコギ、愛着も湧き自分のギターに育ってきたので買い取らせてほしいと申し出たが、買い取り不可とのこと。借りてた身なので文句は言えないが、これ以上愛着が湧いても辛いと思い、「もうええわ」と潔く返すことにした。
夜勤へ。また新人さんが入ったので研修。「1日目なので今日は雰囲気だけ見てもらえれば…」と話したがあまりにもヒマだったので、ヒマを持て余して長時間の休憩でガン寝する先輩の雰囲気を見てもらう形となった。
11月5日
再び小倉家へ。最近ライブハウスより小倉家に行っている。この日はレコーディングチームで第2回BBQ。第1回以降、Amazonでポチりまくっていろいろ揃えたギアをようやく使える日が来た。
くどいようだが、人んちの庭である。
人んちの庭。
この焚き火の火はライターやチャッカマンではなく、ファイアースターターという火打ち石のようなもので苦戦しながら人力で灯した火である。3ヶ月前の自分だったら「ってか、ライター使えばいいのに」と身も蓋もないことを言っていたことだろう。
もはや小倉家オートキャンプ場の管理人と化したお母さんが、お味噌汁とごはんとコロッケを出してくれて、キャンプ飯から一気にあたたかい家庭メシとなる。絶対お歳暮を送る。
11月6日
小倉家の近くに泊まり、再び小倉家に集合して撤収作業。そして車を走らせ、佐久間さんのお墓へ。お寺の住所だけ聞いていたため、お寺では「佐久間さんを探せ」大会となる。
無事に佐久間さんを発見し、久しぶりの再会。キャンプの成果を見てもらおうとファイアースターターで線香に着火をしようかと一瞬思ったが、怒られそうなのでライターを使用した。
当時一緒に作品を作ったエンジニアの競さんと一緒に行けてよかった。佐久間さんが繋いでくれた縁は続いている。
大宮へ移動し、ロンドンと合流し、下倉楽器大宮店を再訪。
どちらか迷ったら、どちらも買うという選択!
YAMAHAの2本。ギブソン、マーチンもいいけど、ぼくの選択はジャパンヴィンテージ。時計はSEIKO、ギターはYAMAHA、便所サンダルは丸中工業所。世界に誇るメイドインジャパン。
店長さんの「永く弾きこんであげてください」というメッセージに胸が熱くなった。新たな相棒を手に新たな作品を作るゾと誓い、
すき家で祝杯。
「買うシリーズ」ではいろいろな楽器店で合計200万円以上使っているとのことで、楽器屋さん界隈の経済を回すことに一役買っている、、、かもしれないロンドン。