やまぎ日報225

7月5日

新曲デモを作る。ピアノをポロロンとそれっぽく弾くと申し訳ないほど曲がいい感じになる。健康に生んでくれて且つ幼少期からピアノを習わせてくれた両親には感謝しかない。夜勤。

7月6日

夜勤明けハイ。仮眠することもなく連勤に向けて出発。その前にいつものコンビニでラジオ収録。小倉先生は成績をつけるのに忙しそうだ。翌日の健康診断に備えて21時以降は水しか飲めないぼくに、同僚から大量のチョコレートの差し入れ。タイミング…。

7月7日

連勤明けでそのまま健康診断。そんな満身創痍で検診を受けていい数値が出るわけないと同僚は言うが、実はこれには逆の狙いがあるのだ。連勤ということは、2日間アルコールを抜いているのである。むしろいい数値が期待できるのだ。ルンルンで病院から病院へ。バリウム検査はもう慣れたものだが、過去に経験したことのない恥ずかしい体勢を取らされる。そんな辱めを受けながらも「こんなの初めて…」と少し興奮する。下剤が効きやすい体なのか腸が元気なのか、毎回驚くべき速さでバリウムが放出されるぼくは、病院の隣のタリーズでコーヒーを飲みながら第一波を待つ。無事にタリーズで第一波、第二波を放出。その後、前回同様に病院の近くの回らない寿司屋さんへ。検診の病院がどういうわけか寿司屋のランチ無料チケットをくれるのだ。

これが無料だなんて…。週一でバリウム飲みたい。

その後帰宅してからもバリウムの放出は止まらず、こんなに飲んだっけ?と思うほど出続け、終日便器という宇宙にミルキーウェイを流し続ける七夕となった。

7月8日

週一レコーディング3回め。ボーカル録り。朝しあわせくんの車「しあわせ号」が家まで迎えに来てくれる。「しあわせ号」はそのメルヘンな名前の印象とはほど遠く、「走る喫煙ブース」と呼ばれる軽車両である。実に10年ぶりくらいの競さんのボーカル録り。気合いが入りすぎて、1テイク録った後に背中がつった。もう10年前のように若くはないのだ。レコーディング後、伊藤くんが渋谷で買い物したいと女子のようなことを言い始めたため、おっさん2人で渋谷で買い物をして帰った。しばらく行かないうちに渋谷の街はすごく変わっていて、もうぼくの知っている渋谷ではなかった。

NIKEショップでスニーカーを試着するしあわせくん。「Just DEBU It!」としょうもないことを思いついてしまったが現場では言えなかった。

7月9日
早起きをして次のレコーディング用のデータ整理と譜面書き。早起きは気持ちがいいが夜勤に向かう頃にすでに眠いのがよくない。同僚と夜勤明けのルーティーンについて話す。ぼくは夜勤明けでも基本寝ないで家事や仕事など活発に活動し、夜うまいビールを飲んで早く眠るのが好きなのだが、同僚は「帰ってガッツリ食べて○○って眠ります!」とのこと。夜勤明けの解放感の中、人間の三大欲求を一気に満たせる至福のルーティーンらしい。

7月10日
夜勤明け。さぁ寝るぞと思ってベッドに入ると眠れないが、行き倒れのようにベッドに上半身だけもたれると少し眠れる。格好としては背後から射撃されて倒れたような格好である。最近ヒップホップをちゃんと勉強しようと思いアメリカのレジェンド達を聴いているのだが、調べるとみんな死に方が射殺とか暗殺系でもはやマフィア。あと何言ってるかわからん。でもかっこいい。世の中はまた緊急事態に逆戻り。家でしっぽりと晩酌をして早めに眠る。「蒸気でアイマスク」をつけて目の疲れを癒そうと思ったら、蒸気を感じる前に寝落ちしてしまった。その速さは我ながらオリンピック級。

7月11日
ドライフラワーを作るためにホームセンターへ行き、麻の紐と輪ゴムを買う。趣味はドライフラワーを作ること。そんなロックミュージシャンがいてもいいじゃないか。午後から急に空が曇り始め、夕方から豪雨。ちょうど副業へ徒歩で向かうその時間がピークで、ビショビショになって辿り着いたら小降りになった。その後ファニコン でやまぎラジオ。初めて映像付きで配信をしてみたが「お呼びでない」感がハンパなく、すぐに音声に切り替えた。

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