やまぎ日報191

11月25日

ようやくお休み。三島由紀夫の没後50年。50年前、三島由紀夫が立て篭もった総監室に突入し、三島に日本刀で切られた元自衛官の方が91歳でご存命で、取材に答えていて驚いた。三島由紀夫に切られたなんて、猪木のビンタどころではない。決して羨ましくはないが、なんだか少し羨ましい。「三島由紀夫が死んで50年だし」というよくわからない理由でちょっと贅沢なお刺身を買ってきて飲んだ。のんびりした休日だった。

11月26日

副業。夜は映画「ザ・グレイテストショーマン」を観る。素晴らしすぎて「こんなの観たら興奮して寝れない!」と思ったら2分で寝た。

11月27日

休み。歯医者さんへ。「電動歯ブラシを新しく買ったので歯磨きが楽しいです」と歯科衛生士さんに言ったら、「電動歯ブラシは脳がかゆくなるので私は無理です」と返された。「脳がかゆい」という表現は40年生きてきて初めて聞いたかもしれない。そして「強く当てすぎると歯茎を削るので気をつけてください」と脅された。この人はアンチ電動なんだなと思った。明日から飲食店に再び時短要請とのことで、夜は飲みに出た。6時半から飲み始め飲み会をハシゴし、深夜1時に串カツの田中でサイコロを振っていた。

11月28日

パイセンのお墓参りに。風間くんと病院のスタッフの皆さんと、深谷のパイセンのご実家へ。夏に風間くんと向かった時は電車が止まって引き返してきたので、ようやく会いに行けた。ご実家でご家族の皆さんとお食事をしながらパイセンの話をして、パイセンのライブ映像をみんなで見た。


パイセンのお墓にはギターが!とても立派なお墓だった。久しぶりに会えた。

パイセンのお墓の隣のスペースがわりと荒れていて無縁仏のようになっているのを見た風間くんが、「おれの未来はこっちだ…」とボソッと言っているのが聞こえて笑えなかった。帰ってパイセンを偲んでもう何杯か飲んで眠った。

 

11月29日

テンパリながら副業をこなし、夜は久しぶりに馬刺しを食べに行った。全然意識してなかったが1129(いい肉)の日だということに気づき、急に恥ずかしくなった。

11月30日

六本木morph-tokyoの最終日。最後に飲みに行ってきた。人見知り全開の山岸くんは某元スタッフにくっついて恐る恐る会場入りしたが、行ってみたら懐かしい顔にたくさん会えた。終わってしまうさみしさと再会の嬉しさと。新旧スタッフ演者入り乱れてのカオスな空間だったが、最後までmorphらしいなと思った。

最後の挨拶でマイクを向けられたアベさんは、「もう閉店決まってから3ヶ月こんな感じなので挨拶も慣れちゃっててすみません」と言いながら、本当に小慣れた政治家のような挨拶で湿っぽくならずに場を締めた。さすがだった。


若い現役スタッフは全員次の職場が決まっており、決まっていないのはアベさんだけだという。自虐的に笑ってたけど、アベさんは自分のことをさておいて、責任を持って若い子たちを新たな一歩に導いたんじゃないかな。想像でしかないけど。一生分くらいの借りがあるので、一生返し続けます。もしくは、一生借り続けます。