やまぎ日報104

6月3日

夜勤。ついに休憩室から仮眠用ソファが撤去された。学生時代から働いているぼくとしては、そこで寝た時間をギュッと凝縮して計算したら2年間くらい寝ていたことになるのではないかという話を同僚として、ゾッとした。仮眠難民と化したベテラン当直。さぁ、どこで眠るか。

6月4日

歯医者さんへ。麻酔をして歯茎の中の汚れも根こそぎ取るらしい。「麻酔していいですか?」と聞かれ、「しないという選択肢はあるんですか?」と聞き返したら、「しないとすごい痛いです」と言われた。ならば聞いてくれるなと、麻酔を打ってもらった。家に帰ってから急に元気がなくなって、ショボンとしていた。麻酔に「鬱ぎ込む」という副作用があるのだろうかと思って調べたが見当たらなかった。麻酔が切れるとともに、元気になっていった。

6月5日

今日も歯医者へ。昨日帰りに予約を取る際に「最短で」と言ったら、「明日空いてますけど…」と言われたのだ。こういうことは早く済ませた方がいい。しかし昨日にも増して麻酔が痛かった。泣くかと思った。というか、泣いた。再び副作用で鬱ぎ込んでしまったが、なんとか持ち直して新曲のデモを作る。

6月6日

都内スタジオでレコーディング。フルアルバムの制作もぼちぼち折り返し。今回の曲はなかなか難関だった。すべて順調だったのだが歌録りで完全に行き詰まった。理解してもらうことはなかなか難しい。自分で書いておきながら歌詞も重すぎて辛くなった。


アルバム制作は情報統制を行っており秘密裏に進めているので制作陣もまだシークレットなのだが、この人に関しては治外法権となる。いるだけで現場の空気を和ませる男、しあわせ。寿司屋で最初にツナマヨ軍艦を3つ頼む男、しあわせ。

6月7日

打ち上げでもなく仕事絡みでもない、友達との純粋な飲みなんてそうそうあるものではない。ハラハティーが「馬刺しがうまい店がある」というので連れてってもらった。最高だった。


1軒目からカウンターで横並びのおっさんたち。


2軒目でテーブルのおっさんたち。ハラハティーがいなかったら昨日のコピペと見紛う構図である。

3軒目は、なんとさっきまでいた1軒目に戻った。ハードロックバンドの出戻りスタイルのような飲み会だった。写っていないがこのハーツアラフォー世代の3人に、若手ホープの前田大志くんが参加してくれた。爆弾発言をするたびに「前田くん!このことは絶対に言わないでよ!」と口止めをするしあわせ。前田くんは言わないと思うが、たぶんぼくがコラムに書く。