やまぎ日報389「赤黒い液体の正体は」

6月24日

休み。実家にちょろっと顔を出し、コストコで買い出し。夜はお客さんとしてぽこぽこクラブの舞台を観に行く。終演後、役者の皆さんと下北沢で飲む。役者の皆さんの撤収の早さに驚いた。終演後、あっという間に私服に着替え、「山岸さん行きましょう!」と颯爽と出てきた。バンドマンも見習うべき早さであった。

 

6月25日

ラジオ収録からの、夜勤。今月分の給料が異常に少なく、マネージャーに詳細を確認するように頼んだところ、なんと2日分の勤務がなかったことになっていた。怒って「やめてやる!」と啖呵を切りたいところであったが、「もっと寝てやる」と心に誓った。

 

6月26日

一日ウラニーノの事務作業。夕方からちょろっとシフトにでも入ってお小遣いを稼ごうかとも思ったが、事務作業が長引いて行けなかった。家ではすっかりお酒を飲まなくなったので夕飯はオートミール!オートミールがなんなのかは今だにわかっていない。

 

6月27日

ぽこぽこクラブ「天才バカボンのパパなのだ」の公演後のミニライブ。ママ役の山﨑薫さんと。薫さんはガチクラシックの人で、いわゆる歌うまオバケであった。私が呼び込まれる前に薫さんが歌ったので、思わず「出づらいわ!」と演出家にクレームを言ってしまった。そして終わった後またも下北沢で飲む。役者の人って毎公演後こんなに飲んでるのだろうか。私は若い頃もこんなに下北で連日飲むようなことはなかったので、なんだか新鮮であった。

 

 

6月28日

夜勤。夜勤中に謎の胃痛に襲われる。自己診断は「オートミールの過剰摂取による消化不良」であったが、痛みが激しく休憩中眠ることもできない。そして明け方トイレで赤黒い液体を大量に吐いた。危うくトイレにあったナースコールを押しそうになった。嫌な汗をかきながらなんとか退勤時間まで耐え忍び、ゲッソリして帰宅。

 

6月29日

太田胃散を買って帰り、服用して様子を見るが全然よくならない。明け方に吐いた赤黒いものが気になりネットで調べると「消化管出血」という恐ろしい病名が出てきてビビる。ビビって病院を受診したところ、3秒で「胃腸炎」との診断を受けた。記憶を辿ったところ、大量に吐いた赤黒い液体は「寝る前に飲んだトマトジュース」という恥ずかしい事実が判明した。

 

6月30日

ぽこぽこクラブの千秋楽なので有給を取っていたのだが、まさかの療養のための有給になってしまった。2日間ウィダーインゼリーしか摂取できず、だいぶゲッソリしてしまった。夜ようやく食欲が少し戻り、うどんを接種。泣くほどおいしかった。中旬にアレに感染し、給料は振り込まれないし最後は胃腸炎。6月は踏んだり蹴ったりであった。


トホホとしか言えない。

踏んだり蹴ったりの6月であったが、舞台に関われたことはとても嬉しかった。稽古から劇場入り、ゲネプロ、本番と、要所要所で役者の皆さんや制作に関わるスタッフの皆さんの仕事に接することができて、大変勉強になった。そしてまたぽこぽこクラブからとんでもない話が来ている。人生わからないものである。