やまぎ日報402「サンデーロッカーズの逆襲」

9月23日

夜勤。出勤して今日が祝日だと気づいた。新人さんに「何かあったら遠慮せず呼ぶように」と携帯の番号を伝え、車中泊。内心は「何かあっても多少遠慮してほしい」と思っていた。寝起き5秒で駆けつけられるようにワイシャツのまま寝たが、幸い山岸ホットラインは鳴らなかった。

 

9月24日

夜勤明け。愛車の点検で実家の近くの修理工場へ。ついでに実家に帰り高級チーズケーキで歓待を受ける。実家にあったボロボロの30年前のギターをDIYで蘇らせようと急に思い立ち、ギターのネックだけ持ってふらりと西川口ハーツへ。その日出演する演者さんから見たら、こん棒を持った不審者である。

持つべきものはサンダー(工具)を持っている友達。

ハラハティーに全部やってもらった。のっけからDIYでもなんでもない。ツルツルにしてもらったこん棒を持ってご満悦で帰宅。

 

9月25日

コンビニでラジオを録ってからの、再び夜勤。本来3人体制のところをなんとか2人で回さなければならないアンダーシフトであったが、余裕で回ってしまった。最初から2人でよくね?とは口が裂けても言えないので、退勤時には「人が足りなくて疲弊した感」を大げさめに演出した。

 

9月26日

「副業」と位置付ける職場で、山岸くんは新人の研修講師に就任することに。そのための研修が始まる。初回は、新人の頭をなでなでしたり手を握ったりしないようにというハラスメント講習だった。上司から「もしやったら山岸さんは伝説になりますよ」と言われた。それはフリなのか。もし私が、100円の時給アップより伝説を選ぶエガちゃんみたいな人間だったらどうするのだ。

 

9月27日

中目黒でロックバンドツアーのリハーサル。社長の郁子さんがいらっしゃったので、久しぶりに昔のように雑談に花が咲いた。セレブ郁子さんがパリでスリ被害に遭った話が、もはや落語のように完成されていた。

 

9月28日

早朝出発で大阪へ。久しぶりのハウリンバー。

「ロックバンドツアー」なのに誰も楽器を持っていない。

本番中、いろんなことが起こりすぎて振り返りきれないが、非常にいい初日であった。

ホテルに移動したら近隣のお店がどこも閉まってて、「スーパー玉出」でお惣菜を爆買いしホテルの部屋で食べるというコスパ最強打ち上げになった。

初日の打ち上げでスーパーのお惣菜とはハルさんに申し訳ないなと思ったが、ハルさんは文句を言うどころか駄菓子くらいの値段で買ったツナマヨサラダを「これうますぎるー!シェフ呼んでこーい!」と幸せそうに食べていた。ベースだけでなく、いろんな意味でこの人でよかったと思った。

 

9月29日

2日目、高知へ。

やっぱり楽器持っていない。

本番中、ツアーグッズのトートバッグの在庫をすべて自宅に忘れてきた小倉の謝罪会見が急遽行われた。高知の皆さんは実にあたたかかく、百条委員会のように厳しい追及をしてくるお客さんは一人もいなかった。


デュークの岡野さんも高松から高知まで来てくれて、いつもの「十刻」で、昨日とは対照的に贅沢な打ち上げを!


待ち受け画面にしたいくらいのカツオ。

ロックバンドツアーは名古屋、東京へと!

の前に、帰って普通に仕事!

10年以上前に、「サンデーロッカーズ」という曲を作った。普通に就職をして月から金まで働き、土日だけライブをするバンドのことを歌った曲。10年以上経ち、私は働きながらウラニーノをやっている。しかし私はサンデーロッカーズではなく「シフト制ロッカーズ」。いろんな続け方があるんだな。けど続けていてよかった。