やまぎ日報232

8月23日

夜勤明けで帰ってきて掃除洗濯して自炊して、1週間分の日報を書く。2時間もかかってしまった。その後「埼玉一冷たい水風呂」を標榜する所沢のサウナへ行く。水風呂は12.5℃。チンチンに冷えた。整うための「冷まし湯」というのが非常によくて、整いすぎて失禁しそうになった。誕生日くらい贅沢をしようとお寿司を買ってきて、プレミア焼酎を飲みながら食べた。ちょこっと配信して誕生日は終わった。

8月24日

昼過ぎにブルーインパルスを一瞬見ることが出来た。かっこよすぎて失禁しそうになった。夜は副業。終わって帰宅し晩酌しながら即興で曲をパソコンに打ち込んでいた。適当に弾いたピアノのフレーズが心地良くて酔っ払いながらゆらゆら揺れていたが、これを世の大学生は「チルってる」と言うのかと気づいた。関係ないけど「気づき」という言葉はなんか自己啓発的で好きじゃない。

8月25日

夜勤。今さらながらドクターXを初めて見ている。大門先生に生理的に魅かれてしまうのは、対照的に自分が失敗ばかりしているからか、もしくは根っからのドMなのか。手術シーンが相当リアルに作り込まれているらしいが、逆に麻雀のシーンが全くリアルじゃない。役満出すぎ。役満上がったらあんな喜び方では済まない。ぼくだったら失禁する。

8月26日

夜勤明け。ライブハウスやイベント主催者に連絡、対応に追われる。みんな困っている。その後は賞味期限の迫った冷蔵庫の食材を一掃すべく料理をする。適当に作って味が濃くなりすぎた時には温泉卵を落としておけば、映えるし味もマイルドになりごまかされる。卵を落としてお茶を濁す。間違ってもお茶に卵を落としてはいけない。

8月27日

夜勤。その前にスーパーへ。キッチンペーパーをもう3回ほど買い忘れている。いろいろ買いに行ってキッチンペーパーだけを買い忘れるならともかく、キッチンペーパーだけを買いに行ったはずが他のものを買って肝心のキッチンペーパーを買い忘れるという現象が続いている。見えない力が働いてぼくにキッチンペーパーを買わないように仕向けているとしか思えない。次こそキッチンペーパーを買わなければならない。失禁したら何で拭けばいいのだ。

8月28日

夜勤明け。新宿に陶芸家の個展を見に行く。会場にはご本人が普通にウロウロしていてビックリした。お話しもさせていただいた。好きなバンドのライブを見に行ったら本人が物販に立っていてビックリという感覚に似ていた。いい食器を買うと、西友の惣菜を買ってきて盛り付けても高級レストランで1,800円くらいしそうなオードブルに見える。そう考えると多少高い食器を買っても西友の惣菜を10回くらい盛り付けたら元が取れるのではないかという意味不明の都合のいい論理が自分の中で成立した。陶器とか盆栽とか静物に萌えるのは還暦くらいかと思っていたが、だいぶ巻きで老化が始まったのだろうか。失禁する日も近いかもしれない。

8月29日

日曜夜は副業5時間。隣の部署のおっさんと尿意を催すサイクルが完全に被ってしまい、3回もトイレで鉢合わせ妙な空気になる。帰って配信。寝る前にトイレに行ったら足元を横切る黒い影。今週で一番失禁しそうになった。おそるおそる見ると、Gではなくヤモリだった。そっと手ですくってベランダに逃した。逃した後でググったら「家を守る」と書いてヤモリ。家にいると縁起がいいと知る。ちょ待てよと自分で逃しておきながら再度捕獲しようとベランダに出たが、そこにはもうヤモリはいなかった。ヤモリがいなくなって一人ぼっちでベランダで夜風を浴びていたら、夏の終わりを感じた。

突然姉から大量のレトルトカレーが送られてきた。納品書付きで。

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