やまぎ日報38 〜2時間耐久尾崎豊〜

8月21日

熊谷モルタルレコードにて「傷彦とガンプマンの2時間耐久尾崎豊」。ゲストとして町田さんと共に呼んでいただきました。青春時代にそこそこ聞き込んでけっこうな影響を受けてきたと思っていたぼくが、「あぁ自分はなんて浅いんだ」と思ってしまう、強烈な尾崎だらけでした。リハーサルからすでに尾崎が会場をウロウロしてるし、曲が被らないように尾崎同士セットリスト探り合ってるし、異様な雰囲気でした。


本番前スタンバイ中の尾崎と、尾崎。

ガンプマンや町田さんのようないわば憑依型の尾崎を、MCで「イタコ芸」などと言ってしまいましたが、これは本当に生で尾崎を見ている感覚になって泣きそうになります。一方で傷彦さんのように尾崎を歌っても岡村ちゃんを歌っても、なんならヒムロックを歌っても「傷彦」でしかない。これはこれですげぇなと思う。とにかくどの尾崎もすごかったのです。そしてそこに共通してあるものは尾崎への愛!

初出場で特に段取りも何も聞かされていないぼくは、アンコール以降の流れのカオスに若干戸惑いましたが、最後にライブ盤の尾崎のMCをみんなで正座をして聴くというくだりで、このイベントを正しく理解できた気がしました(笑)


尾崎たちと小倉くんとやまさん。

このまま熱の下がらない尾崎たちは、そのままの格好で帰り道に練馬の向山公園に降り立ちました。


そう、ここはあの「15の夜」の歌詞に出てくる、15歳の尾崎豊が仲間たちと家出の計画を立てた公園なのだ!深夜に住宅街のど真ん中にある公園に全員ブルージーンズに白Tシャツインという尾崎スタイルで現れた一団は、家出の計画を立てる不良たちよりもよほど怪しかった。


「17歳の地図」のジャケットの再現をする町田直隆39歳。


町田さん、わかりますよ。

「ここに尾崎がいたんだね」としみじみ感動を噛み締め、仲間たちと家出の計画を立てることもなくおとなしく家に帰った37の夜でした。