やまぎ日報117

8月13日

夜勤。

8月14日

ラジオを収録するために小倉家と山岸家の真ん中くらいで録ろうと相談した結果、さいたまの山岸家の実家で録ることになった。結果、予定になかったお盆の帰省となった。両親と小倉と4人でコーヒーを飲みながら雑談をし、8分のラジオを録って小倉は帰って行った。その後、父にチェロの伴奏を頼まれチェロとピアノでスリリングな演奏をした。父は66でずっとやりたかったチェロを始めた。まだたどたどしく不安定だったが、音を奏でる喜びに満ちたその演奏は本当に素晴らしかった。
東京に戻ってghostnote大平と会う。ファミレスの100円の赤ワインを飲みながら熱く語る大平くんは相変わらずだった。「おおちゃん、いくつになった?」と聞いたら、「明日で36です!」と言われ、誕生日イブに気づかずに飲んでいたことに若干気まずくなった。

8月15日

バイト先にゴキブリが出る。殺虫剤がないので消毒用アルコール液を片手に刺客として向かったが、チビチビと液を吹きかけてはゴキブリと追いかけっこをしていつまでも帰ってこないぼくを見かねて、同僚がひと踏みでゴキブリを粉砕した。潰れたゴキブリを見ないようにティッシュで包んでゴミ箱に捨てたが、「体が切断されても1週間動くことがあります」と恐ろしいことを言われた。

8月16日

最近気分が沈むことが多くてちょっと気になったので、ネットにあった「うつ病チェックシート」というのをやってみた。正確な診断のために真剣に正直に答えたら、


まったく当てはまらなかった。

では、自分のこの状態は何なんだと気になっていろいろと調べていたら「鬱もどき」「甘え」というのに当てはまった。「鬱もどき」という響きがなんだか気の弱い妖怪みたいで気に入った。

吉祥寺プラネットKでライブ。フロアライブということで360度お客さんに囲まれてのライブ。ウラニーノファミリー(と勝手に思っている)のロンドンのアラ天が、相変わらず破天荒なライブをしていた。銀幕さんのライブで楽しくなってしまって銀幕さんと一緒に踊った。


踊る妖怪「鬱もどき」。

8月17日

さいたまが誇る老舗ライブハウスでビジュアル系の聖地と呼ばれる浦和ナルシスさんにイベントに呼んでいただき、さいたま会館でライブ。天下のナルシスさんのイベントとあって、地元のライバル店ハーツのスタッフしあわせはビビって存在感を消していたので、まるでチクるかのように「この人ハーツのスタッフなんです」と紹介した。しかし、しあわせはビジュアル系のバンドの人たちに楽屋で「伊藤さんお疲れ様です!」と挨拶をされていて、なかなか幅を利かせているなと思った。


ぼくが埼玉会館のステージに立つのは大学の定期演奏会でベートーヴェンのピアノソナタを弾いて以来だから、17年ぶり!?

ライブ後、マスミサイルやキャプテンズをサウナに誘ってみたがみんな都合が悪く(いきなりサウナに誘われて来る人なんてそういない)、結局3人で草加のサウナへ。先日ウラニーノのライブの帰りに財布を拾って警察に届けたら落とし主から謝礼で大金が振り込まれたというしあわせが、サウナ代をおごってくれた。


サウナ界でも聖地と名高い草加健康センター。ついに会員になってしまった。


しあわせはサウナキャップを購入。これで後ろが女湯だったら玉砕覚悟で女湯に特攻をかける変態である。

躍動する熱波師によりストイックな部活状態となったサウナで、「整う」を通り越して廃人のようになった。


そして回転寿司へ。写真は「チェイサー」と言って寿司の合間に食べたアイスがこめかみにキーンとなって苦しむしあわせ。

ぼくはレーンから離れた席だったので、流れてきたエンガワを食べたくてしあわせに「エンガワ取って!」と頼んだら、しあわせはびっくりした様子でこちらにカメラを向けてきた。まったく意味がわからなかったが、どうやら「エンガワ取って」が「変顔撮って」と聞こえたらしい。カメラを構えたしあわせの向こうを、ぼくが食べたかったエンガワはゆっくりと流れていった。