12月30日
岡山から新幹線で東京戻り。一瞬帰って荷物を置いて病院の夜勤へ。病院ではマイナンバーカードで保険証がオンライン確認できる制度に移行してきているが、確認したパソコンの画面を手書きで紙に記録するという意味不明の運用が行われている。デジタルとはなんぞや。
12月31日
お夜勤明けで、お年賀を買いにお日本橋のお三越へ。
すごい人混みだったが、大晦日に渋谷でも新宿でも下北でもなくここに来ているバンドマンって、世界で私だけなのではないかと思った。銀座の天ぷら屋さんの1個800円のかき揚げにちょっと惹かれつつ、結局は地元に戻ってスーパーで2個500円(しかもタイムセールで20%引き)のかき揚げを買って帰った。夜は久しぶりに紅白を冷やかしながら蕎麦を食べ、ゆっくり過ごした。以下、10年ぶりくらいに紅白をフルで視聴した現役末端ミュージシャンの感想。
・星野源さんの弾き語り素晴らしかった。
・氷川きよしさんのパフォーマンスに込められた意味と決意を想うと泣けた。
・B’zパイセン別格すぎる。
・TWICEかわいい。
穏やかな年の瀬。
1月1日
昼頃実家に帰る予定だったが、ずいぶん早起きしてしまう。元旦からサウナに行くバカなんてさほどいないだろうと踏んで近所のサウナに行ったが、思いのほか混んでいた。私と同じことを考えるバカがけっこういた。
実家に帰り、両親と団欒。「山岸家の本家は上越高田藩の武士で、ご先祖様は戊辰戦争の時に会津へ出征し白虎隊と共に新政府軍と戦い戦死」ということはなんとなく聞いていた。私の誕生日は偶然にも白虎隊が自決した日であり、自分の血にはご先祖様から受け継いだ旧幕府側のラストサムライスピリットが流れていると自負していた。しかし。気になってその場でググってみたら高田藩は新政府軍として戊辰戦争に参戦しており、完全に真逆であることが判明した。私のアイデンティティが一瞬で崩れ去った元日であった。
今が健康で幸せなので、どちらにせよご先祖様には感謝している。
1月2日
初夢で蛇の夢を見た。夢占いに興味のない私でも、蛇の夢が縁起いいことは知っている。しかし、内容としては実家の玄関に蛇が何匹もいて実家に入れないという、蛇が大の苦手な私にとってはただの悪夢であった。木の棒を使い、めちゃくちゃ蛇を弾いて避けていたのだがそれでも吉夢になるのだろうか。
昼からミュージシャンの先輩と小説家の先生ご夫妻のお宅へお招きいただき、恒例の新春麻雀大会。ガチな雀士がいないから毎年とても平和。お酒を飲みながらやっているので見逃しやフリテンが続出。もちろん私もご多分に漏れず。
1月3日
初売りへ行ってみる。年末には「一年のご褒美に」と買い物をし、年始には「一年の景気づけに」と買い物をする私は消費者の鏡。
寒かったので、年に4回くらいしか食べないラーメンを新年3日目で早くも。そこそこ有名なラーメン屋さんに入ってみたが、普通のサイズにしたはずなのにやたら量が多い。食べても食べても麺が減らない。少食の私には新年初の無理ゲーチャレンジであったが、食べ物を残してはいけないというサムライスピリットで完食。あとでググってみたら「ここの店は普通のサイズで麺2玉。他店の大盛りの量」としっかり書いてあった。幸せな感情で終われる分量というものがある。過ぎたるは及ばざるが如し。新年の教訓。ライブの尺もそうかもしれないと弱気な考えに至った。
1月4日
私の正月休みはこの日で最後。どこへもでかけずのんびりしようと決め、掃除したり昨年の精算をしたりして過ごした。夜は誘われて飲みに。同世代と、将来的に都心に住むか郊外に住むかというリアルオブリアルな話題に。
1月5日
仕事初めでシフトイン。年末年始はだいたい毎年働いていたので、4日間も休んでしまったことに罪悪感を感じている自分は社畜の気質があるなと思う。人が少な過ぎて初日から鬼残業。社畜にふさわしい仕事初めとなった。
2025年、しっかり働いて楽しく暮らしていきたい。身の丈に合った活動と生活を変わらずに続けていきたい。驚くほどロックじゃない。
しかし、懐に隠し持った刀はギンギンに研いであり、いつでも抜刀の準備はできている。それが私の血に流れるラストサムライスピリット。