やまぎ日報410「私は何の壁と対峙しているのか」

11月18日

ロングシフト。息子くらいの年齢の新人を育てる。息子はいないが「いたらこれくらいなのかぁ」と、感慨深くは全くならない。

 

11月19日

相変わらずコンビニ駐車場でラジオを収録して、夜勤へ。あえて名前は出さないが同僚が金髪になったため、ヅラを被って勤務していた。普通ヅラの人ってヅラであることを隠そうとするものであるが、

休憩に行く際に公然とヅラをはずして置いてった。この絵面は若干、ホラーである。

深夜の病院の受付でワンオペをしながら、見るたびに何度かビクッとしてしまった。

スペアもあるそうなので、急激にハゲたら借りようと思う。

 

11月20日

練馬FAMILYでオープンマイクのイベントがあるとのことでお誘いいただき、ロンドンと共に参加する。主催者のかじさんはネットには書けないが私の職場の上司でもある。

オープンマイクとは、誰でも演奏できるステージ開放イベント。初めてステージに立つという初々しい大学生や、自分でオケを作ってきて流しながら自作の歌を歌った仕事帰りのおじさんなど、いろいろな人がそれぞれの表現で音楽を披露していた。なんだか感動してしまった。生意気にもいつもお金をいただいて歌っているが、この日はお金を払って歌わせてもらった。それもなんだかよかった。

キンチョーする人が多い中で、この男の場慣れ感と声の大きさは群を抜いていた。

実にいい夜だった。

 

11月21日

久しぶりにサウナへ。ほぼ貸切のためいつもより暑かった。空いているサウナは暑いのだ。夕方からシフトイン。106万の壁についてずっと調べているが、学生やパートの主婦のケースしか出てこなくて、私のように個人事業やりながら2つの会社で社保加入の要件を満たしてしまうというケースはネットにも出てこない。自分は何の壁に立ち向かっているのかわからなくなってくる。

 

11月22日

ふらっと出勤し、隙間バイトのように4時間だけ働いて去る。そのまま渋谷で打ち合わせ。「場所わかりづらければ駅で待ち合わせますか?」と気を使ってくれた先方に対し、「なめんな、何年東京で生きていると思っているのだ、渋谷なんて庭だ」と内心強がって現地集合にしたものの、見事に迷子になり辿り着けなかった。

 

11月23日

またふらっと出勤し、5時間働いて帰った。チマチマと小金を稼ぐ。夜はMVの打ち合わせで長野の監督と群馬の小倉と3人でリモートミーティング。ミーティングがあることをすっかり忘れてて、いきなり電話かかってきたのでビビったのはここだけの話。

 

11月24日

ロングシフト。パソコンのデスクトップに計算機を出して暇な時間にひたすら時給の計算をしていたら、隣の人に見られた。すべては壁のせい。