フリーランスが教育現場へ

フリーランス+教員というスタンス

・雇用形態

・教員のよさ

・やりがい

・困難があったときの乗り越え方

 

■雇用形態

非常勤講師は時給制(さいたま市は時給2871円+交通費)です。フリーランスにとっては、飲食店などでアルバイトをするよりは賃金は高く、時間効率も良いお仕事であると感じています。私は週三勤務、1時限目〜4時限まで、一日原則4時間勤務です。午後からはアーティスト活動や他の仕事に行くこともできます。

非常勤講師は年間の勤務時間が決まっていたり、土日祝日は勤務ができないなどの決まりがあるので、授業+教材研究+成績処理などの業務は、計画的に効率良くこなしていかなくてはなりません。

不安なことは、毎年度更新制となっており、非常勤講師を次の年度も続けることができるのかとても不安です。

社会保健、雇用保険の加入無し、賞与、退職金その他の保証無しなので、自ら国民健康保険に加入するか他の会社の社保に入るか、また毎年の確定申告など自分でやりくりしていかないといけません。

 

■「教育のよさ」■「やりがい」

美術を通して子どもたちの成長を見届けられること。それはそれは子ども達はかわいいです。私が教えた知識や技能を駆使して素晴らしい作品を作ってくれた時の喜びは計り知れません。

ただ、現象的な内容のやりがいではなく本質的な「やりがい」を考えてみますと、私たち人間は誰しも自分の幸せのために日々生きていると言って良いと思いますが、大切な家族のため、他人のため、もっと言うと知らない誰かのために考え、行動、奉仕することができるか、そのことに対して楽しく夢中になることができるかが本質的なやりがいに繋がっているのではないかと考えてます。この一種の覚悟からは責任が生まれます。その責任がやりがいに繋がるのではないでしょうか。私が尊敬している演奏家、役者、芸人、アーティストさんの活動の中から思うことです。

教育の世界であっても、これからの日本や世界の未来を担っていく子どもたちと間近で向き合い、自分自身が大好きな教科を教えることの喜びを感じて、教育し続けていく責任こそが本質的な「やりがい」に繋がっていくのではないでしょうか。教員の良さはそこにあると思います。

■「困難があった時の乗り越え方」

今の状況が困難であると感じているのならば、人はその状況を変えないといけません。それは逃げることでははく、夢中になって楽しく満足感を得られる状態を自分で見つけることだと考えます。

私は「ピンチはチャンス!」であると、ポジティブに考えながら生きてます。美術の歴史に例えてみると、20世紀の終わりにカメラの発明により、画家達の活動が窮地に追い込まれました。もしかしたらこの世から美術がなくなってしまうかもしれない矢先に、マティスやピカソが現れ、全く新しい表現を発信したことが現代美術の出発となりました。

東日本大震災や、コロナ禍など、予期できない困難が幾度となくありました。困難とは固定概念を崩し覆すことができるチャンスです。困難を味方にすることができれば、また新しい価値観を持った自分が生まれるのだとと思いながら生きています。

以上になりますが、少しでも参考になっていただけたら幸いです。