楽器ひとつで人生変わるかもしれない

渋谷にてウラニーノレコーディングでした!新曲2曲、今回ベーシストはしくじり先生ツアーで一緒だったピグモンさんが是非弾きたいということで、おねがいしました。やまぎが音楽の先生のようにマンツーマンでピグモンさんにつきっきりだったお陰で滞りなく進んでいきました。

今回の新曲で銅鑼(ドラ)の音が欲しいなーというアイデアが直撃しました。しかしながら銅鑼なんて持ってないし、楽器屋さんにも置いてないし、完全職人さんの手作りなのですぐには買えないんです〜!むむむ。

1人だけ、銅鑼を所持している方で直電話できるドラマーがおりました。ナカジマノブさんです。ノブさんはドミンゴス、人間椅子etcのドラマーで、ライブハウスで生で肌で感じたドラマーの中で最も感動した大先輩ドラマーです。人柄はパワフルで人情深く、仕事は的確なのにやんちゃで童心の心を待っていて人間としても大好きです。

そんなノブさんに思い切って電話をしてみました。すると、「いいよ〜」とカラッとした晴れの日みたいなOKの返事を即答でいただきました。

電話してから三日後の夜、東京の楽器倉庫で待ち合わせをして銅鑼を受け取りに行きました。気持ちとしてレンタル代金をノブさんにお渡しました。

すると

ノブさん「お金なら受け取れないよ!」

小倉「大事な銅鑼をお借りするレンタル代です。ほんの気持ちなので、受け取ってください!」

ノブさん「見ず知らずの誰かに貸すんじゃない。おれら友達じゃん。この金でやまぎと美味い飯でも食えよ。それにさ、いま銅鑼ちょうど使ってないからさ、気にすんなよ。」

小倉「わかりました!ありがとうございます!」

そこをなんとか、受け取ってもらえる気配は微塵も出しません。なんて男気が溢れるお方なのでしょうか!このご恩は一生忘れることはないでしょう。

ノブさんはスクーターにまたがって都会の光の中に消えていきました。そのネオンがハレーションを起こし滲みました。

このエピソードはブログに記録しておきます。ノブ兄貴大好きです!好きなドラマーは?と聞かれたらノブさんと答える!

そして今はその銅鑼が群馬にあります。いつまで群馬にあるのでしょう。