やまぎ日報 256

2月7日

再びMV撮影。しあわせ監督が指定したロケ地は群馬県の小倉家。小倉が絵を描くシーンを撮影するという。小倉家集合ということで行ってはみたものの山岸くんの出番はない。

小倉画伯が絵を描くシーンを情熱大陸のように密着して延々と撮影するしあわせ監督。

暇を持て余した山岸くんは機材車の掃除を始める。それも終わってしまい、今度はしあわせ監督の車「走る喫煙ブース」を磨く。もはやただの洗車屋である。自分の車も含め3台がピカピカになったところで、今度は小倉家の納屋の掃除を始める。わしゃ家政婦か。

飽きて焚き火をして遊ぶおじさんたち。文春砲を喰らい文春に恨みでもあるかのように週刊文春を火に投げ込む小倉。

ラーメン休憩を挟み、無事小倉先生クランクアップ。家政婦も納屋をクリーンアップ。

掃除の結果、組事務所のようになった納屋で映像チェックする監督。完全に田舎のヤ○ザである。

小倉家を去り際にお母さんが包丁を片手に現れ一瞬ヒヤッとしたが、お母さんは手際の良い野菜泥棒のように暗闇の中で畑のキャベツとブロッコリーをスパッと刈り取り、そのままぼくとしあわせ監督にくれた。

これで撮影終了と思いきや、山岸くんとしあわせは東京に戻り大塚で撮影。

お釈迦様ばりに後光が射しているしあわせ。ウラニーノにとっては神様仏様しあわせ様である。クランクアップは深夜0時であった。そこからギーヤマのゴリオーで2人でサウナへ。しあわせ監督はめでたく全裸監督となり、整って終了。

2月8日

はるかちゃんの誕生日だと気づき、ちゃんと覚えちゃってる自分に酔いながら「おめでとう」とLINEを送ったら、「一昨日です」と返事が来た。夕方から副業。帰って久しぶりにやまぎラジオ。30分でどこまで曲を作れるかという自分の首を絞めるドM企画に挑戦。

2月9日

オフ。すげー早起きする。一人寿司、一人焼肉、一人旅。なんでも一人でできるもん系男子を自称しているが、この日は人生でそうそう経験することはないであろう一人〇〇に挑戦することに。また一つ大人の階段を登った。いろいろ経験しすぎてもう登る階段ない。そろそろ降りたい。

2月10日

雪。事務作業。ライブハウス、アーティスト、プレイガイド、いろいろ連絡をして情報を取りまとめる。イベンター山岸。ユーザー辞書で「お」と打って変換すると「お世話になっております」と出るようにしてある。「も」はもちろん「申し訳ございません」である。

2月11日

人が足りないので入れませんか?と上司に言われ急遽シフト追加して副業。しかし非常に暇で人は十分に足りているようではあった。自分の存在が何なのかさえわからず震えていた41の夜。

2月12日

夜勤フェス。風間くんを拾って一緒に熊谷へ。パイセンが始めた夜勤フェスを2年越しで2人でやる。基本この夜勤フェスは、コンプライアンスを無視して暴走する我々2人を、主催者のパイセンが止めるという構図だったため、「良心」であるパイセンが不在で成立するものか甚だ不安であった。案の定、いない人をいじり始める。個人情報ならぬ故人情報の漏洩。アンコールではパイセンの声に合わせて二人で演奏をするという降霊術の儀式のような空気になった。風間くんのエンヤみたいなシンセの音が天界を感じさせて本当にパイセンが現れそうだった。パイセンも苦笑いしていたことだろう。

終演後、二人でお花を買ってお墓へ。お墓の前に腰かけ、しばし3人で時を過ごす。「ここでキャンプがしたい」「それ、いいね」と、これまた不謹慎なことを思いついてしまう我々。

その後パイセンのご実家にお邪魔し、お父さんお母さんとパイセンの話をした。なんだか実家に帰ったような気持ちになった。

東京に帰って、山岸家で風間くんと飲む。2年前、泣きながら二人で飲んだ甕雫という焼酎をまた買ってきて、あの日のように2人で飲んだ。柄杓で注ぐ音が非常に乙である。パイセンと飲みたかったぜ。

2月13日

夜勤フェスの次の日は、風間くんとリアル夜勤。