やまぎ日報50

9月16日

夜勤明け。シャキッとしてから作業を始めようと思い、デビュー以来2度目のサウナへ行く。しかし曜日感覚がまるでないミュージシャン。世間は3連休の真ん中の日曜日だということを、まったく勘定に入れてなかった。行ってみたら受付にすでに長蛇の列。マジか。お風呂ってそんなに混むのか。浴場に入って驚いた。ほぼ入る隙間がない。芋洗い状態とはこのことだ。サウナに入ろうと思ったら、狭いサウナ空間もおっさんたちで満員御礼。サーキットイベントで入場規制のかかった会場のように、入り口前で待っている人がいる。当たり前だけど全裸で。異様な光景だ。がんばって並んで入ってみたが、中はすでにキャパオーバーで、電車の座席のように全裸のおっさんが肩を寄せ合って座っている。なんなら隙間に立っている人もいる。他人との距離が近すぎるのがあまり得意ではないぼくにとっては、これはサウナではない。地獄だ。3セットなんてとても無理で、結局1回入ってすぐ出てきてしまった。どっと疲れた。リラックス効果どころか、過緊張になった。「整う」どころか、乱れた。帰ってきてソファーにどかーっとなって思った。うちが世界で一番落ち着くと。サウナに行くなら平日の昼に限ると。ミュージシャンでよかった。そのままソファーで失神した。

9月17日

仕事部屋にこもり、アレンジ作業。息抜きには最近漫画を読んでいる。三つ巴ではネタにされるほど、ぼくは漫画を読まない人生を歩んできた。ドラゴンボールもワンピースも知らない。ほとんど読んでいないことを人に言うと、「これからの楽しみがたくさんあって羨ましい」と言われる。まず「デスノート」を読んだ。バイト先で同僚に「今デスノート読んでるんだけど、読んだことある?」と聞いたら、愚問と言わんばかりに「読んだことあるも何も…」と絶句していた。そしてまだ途中のぼくにネタバレしないように注意しながら、内容について熱く語ってくれた。なるほど。ぼくはこれまでこういう会話に入れなかったものなぁと、今さら漫画を読んでこなかった自分のマイノリティに気づかされている。デスノートを読み終わって今は「鋼の連勤術師」を読んでいる。

そういえばナショヲナルのホーリーさんが「山岸くんこれ好きやろ」と借してくれた本。


これがぼくのどストライク。これははマイノリティだわな…。