やまぎ日報 3

5月3日

吉祥寺にてキャプテンズとマスミサイルとスリーマン。絶対に遅刻をしない小倉くんのタイム感で出発したら、ライブハウスにスタッフさんより先に着いた。スタッフさんが来るまで、出入りの業者さんに小倉くんが対応していた。大丈夫だったろうか。

リハを終えて、久しぶりに会った傷彦さんと2人でお茶をした。だいたいぼくが近況や悩みを切々と話し、傷彦さんが聞いてくれる。心療内科のようなスタイルである。ひととおり話したところで傷彦さんがおもむろにタロットをテーブルに広げる。心療内科ではなく占いの館と化す。

キャプテンズもマスミサイルもずいぶん長い付き合いだから非常に接しやすい。そしてみんなさすがのライブだった。終演後、傷彦さんがよっくんのバンド運をタロットで占っていた。正直、めちゃくちゃ盗み聞きをしたかった。


「3人で一緒に撮りましょうよ」と言ったら快く応じてくれた。こんなクセの強い3人がこんな笑顔で一緒に写れるなんて。みんなそれぞれキャリアを重ねた結果なんだろう。若い頃はもっと尖ってて嫌なやつだったんだろう(笑)きっとぼくも。

5月4日

休みなのでお風呂掃除の続きを。お風呂掃除というと、風呂桶をこするくらいのものだと思うでしょう。2日もかけてやるもんでもないと。ぼくが始めてしまったお風呂掃除はもはや業者レベル。そんなとこ外れるの?ってとこまで外して、親の仇のように根こそぎゴミを取る。休みなのにハウスクリーニングのバイトをしている気分になる。やがて日が暮れる。ゴールデンウィークの1日が。

5月5日

実家から母親がやってきた。最近なぜか包丁研ぎにハマっている母は砥石を持参し、ネギを切るにもノコギリのように押し切りにしていた我が家の包丁を研ぎまくってくれた。プロの講習を受けたというその技術は確かなものだった。ネギがスパンスパンと切れる。包丁を研ぐ母の姿をずっと見ていた。幸せな休日だった。