やまぎ日報429「山岸家の小物」

3月17日

昼からロングシフト。研修を担当。隣で「がんばれー」という気持ちでいればいい一日であった。

 

3月18日

ラジオ収録。小倉先生が卒業式でウルっときたという話を聞いて、彼も一丁前にしっかり先生なんだなと思った。小倉くんは早朝からの仕事を終えて帰宅、私は夜勤へ。2人足したら24時間勤務。我々はALSOKか。

 

3月19日

ユニクロCのパーカーがいいと評判なので、近所のユニクロへ査察に。ウラニーノのパーカーの方がよかった。ついでにパンツを試着したが「ユニクロっぽい」という理由で買わなかった。いろいろユニクロに失礼。

夕方からショートシフト。研修担当。規約の説明でいい例が見つからず、自分の経歴を例に出して説明したら大変わかりやすかったが、己の傷口を曝け出した捨て身の研修に研修生も若干引いていた。「山岸さんにしかできない研修ですね…」と褒められたような慰められたような。生きてりゃいろいろ経験するのだよ。

 

3月20日

午前からロングシフト。なんか自分ずいぶん働いてるなと思って何連勤か指折り数えてみたら両手じゃ足りなかった。数えた途端に急に疲れてきた。知らない方がいいこともある。

 

3月21日

夕方から夜勤。キャンプ用のコット(簡易ベット)を病院に持ち込み、ルンルンで組み立て、勤務中にアウトドア気分で眠った。

 

3月22日

母の誕生日プレゼントを買うために、もう当分来れないだろうと思っていた一流ホテルニューオータニに再び侵入。

相変わらず場違いすぎてテロリストのようにコソコソと挙動不審になる。

夜は連勤の疲れで早々に力尽きて眠った。

 

3月23日

やっとの休み。夕方から母の誕生日祝いで久しぶりに家族で集まった。

意識の高い店は姉が選んでくれた。さすがいい店を知ってるねと感心したら、「チャットGPTに聞いた」とのこと。さすがである。

みんなでワインのボトルを空けて、久しぶりに実家に帰って自分の部屋で寝た。

父は退職後も様々なジャンルで見識を深め、狭き門の気象予報士の試験に合格しそうなところまで来ている。母も地域の民生委員として人のために忙しく活動しつつ、趣味も楽しんでいる。姉はいわゆるIT関連のベンチャーで目黒のマンションと白馬との二拠点生活。

私はといえば、本業の個人事業はパッとせず、副業で複数の職場で働きすぎてしまい、目の前の106万の壁に怯えている。なんだか一人だけ小粒で小物である。106万の壁に関して、頼もしすぎる家族からは「ユー、越えてみたらいいじゃん!」と豪快なアドバイスをもらったので、よくわからないけど壁はぶっ壊してみたくなった。それがいいのか悪いのかわからないが。