やまぎ日報403「サライが聞こえた日」

9月30日

高知から東京への移動日。ハルさんの「徳島ラーメン食べて帰りたい!」という鶴の一声ならぬハルの一声で、我々は高速を降りて徳島ラーメンを食べる。

おいしい。PM12:00。

「なんかお腹空いてきたからハンバーグ食べたい!」というハルの一声アゲインで、サービスエリアで「二郎系ハンバーグ」を食べるハルさん。PM4:30。

「お腹空いてないけどおれも食う!」と、つられてハンバーグを食う小倉。「お腹空いていない」と言いながらごはんをおかわりするパラドックス小倉。

無事に東京に着いてハルさんを送るまでは順調だったが、最後の最後で警察に止められて職質に遭う。お巡りさんが真心ブラザーズのファンだったのでちょっと盛り上がり、そのまま解放されるかと思いきや、「それはそれ、これはこれ」と言わんばかりに車内をくまなく調べられた。そこは真心を見せてほしかった。

 

10月1日

ツアーの片付けと経費精算。そして夜勤。ツアーの疲れか0時を過ぎたあたりで睡眠薬を盛られたかと思うほどの眠気に襲われ、指でまぶたが下がってこないように手動で押さえていた。そろそろ夜勤も潮時な気がした。

 

 

10月2日

夜勤明けでサウナにピットインし、旅の疲れを癒す。Netflixの「サンクチュアリ-聖域-」を観ているせいか、サウナにいる人全員痩せて見えた。

 

 

10月3日

夕方から副業シフトイン。非常に面倒なクレーム案件を受けてしまい、今日は残業だなと思った瞬間「上の者に代われ」と言われたので、ラッキーと思いニヤニヤしながら上司に引き継いだ。私が帰宅する時にもまだ対応していた上司には申し訳ないなと思いつつ、管理職は大変だなと思った。ヒラ社員は気楽である。

 

 

10月4日

ついに小倉家以外でのキャンプデビュー。最近キャンパーのお客さんと話をしていて、「山岸さんはそんないいギアを持っているのにキャンプに行かないのはもったいない」と言われ、確かにそうだなと。

私は圧倒的に形から入るタイプ。

アウトドアの師匠でもあるレコーディングエンジニアの競さんと。「一緒にソロキャンプ」という、言葉としていろいろ矛盾している気はするが、確かに一緒にソロキャンプをした。

なんなら夜はほぼ競さんのテントに入り浸ったため、ソロ要素は寝る時だけであった。完全ソロキャンプはさみしいし暗くて怖いし帰りたくなりそうなので、今後もできれば誰かと来たい。

 

 

10月5日

イマフェスに出場するために山から渋谷を目指す。二日酔いだし雨だし、撤収作業はトラウマになりそうなほど苦行であった。峠道で自分の運転で酔い、中央道の渋滞に巻き込まれ、満身創痍で渋谷ラママに駆け込んだ時にはすでにステージでオープニングセレモニーが始まっていた。「間に合った!」と満面の笑みで客席からステージに駆け上がったが、あれを間に合ったと捉えるか遅刻と捉えるかは解釈が分かれるところであろう。私自身は山梨から渋谷を勝手に完走した24時間テレビのランナーの気分であった。サライが聞こえた気がした。


楽屋に行ったら久しぶりの傷彦ニキ。再会して10秒でタロット占いが始まる。占い結果は平たく言えば「時間を守れ」だった。確かに。

ライブはハルさんにベースを弾いてもらえて、2年ぶりのイマフェスのステージとても楽しかった。イマフェスではなんなら若手の我々であるが、ここで元気な先輩たちと絡めることは本当に楽しいし幸せ。

恒例のアンコールは全員でスキップカウズのステージに乱入したが、油断とリラックスが過ぎた私は客席から折り畳み傘を持って上がってしまった。23年バンドやってるけどステージに折り畳み傘持って上がったの初めて。なんとなく、マイクみたいに持ってごまかしてみた。


このキャラが大渋滞する感じ、イマフェスならではで本当に最高。

 

10月6日

昼からロングシフト。研修講師になるための研修。休憩も忘れ真面目に取り組む。「興味を持つと一気に集中力が上がるんです」と誇らしげに上司に言ったが、それは裏返せばこれまでの数年間仕事に興味を持っていなかったため集中力を欠いていたという告白に他ならなかった。