やまぎ日報174

8月6日

夜勤。国から20万円の手当が医療従事者に出るということで盛り上がっていた救急受付だったが、ベテランのご意見番的存在の先輩が、「もらえない気がする」と発言したことで暗雲が立ち込めてきた。すでにパソコンを買ったやつもいるというのに。「取らぬ狸のなんちゃらですね…ふふふ」と笑う先輩が、喪黒福造に見えてきた。ドーン!

8月7日

副業5時間。最近飲みながら恋愛ドラマを観て、キュンキュンしたまま寝ることが多い。これをキュン死ならぬ「キュン寝」と呼んでいる。

8月8日

夜勤。少々きつく言ってしまっても「私、ハートが強いので大丈夫です!」と宣言する新人に、こちらのハートが折れそうになる。

8月9日

外食をする機会もほぼないので、たまにはと思い夜勤明けでカレー屋さんの出前を頼む。ウーバーイーツ的な若者が届けてくれるのかと思いきや、インド人が自ら届けてくれた。「インド人もびっくり」とはよく言うが、こっちが玄関開けたらインド人でびっくりである。家で食べるお店のカレーはおいしかった。間違えたのかサービスしてくれたのか、ナンが1枚多く入っていた。ナンてことだ。のんびりして、夕方から副業。

8月10日

あれから半年。ちょうどパイセンの誕生日。深谷のご実家に久しぶりに会いに行こうと、風間くんと深谷に向かう。ご家族の皆さんも訪問をご快諾くださったのだが、なんと途中で高崎線が車両故障で完全にストップ。クーラーも切れた車内に閉じ込められること1時間半。パイセンのこと、バイトの新人のこと、バンドのこと…風間くんといろいろ話した。いろいろ話して、これはパイセンが「すみません、今日は来ないでください」と言ってるなと判断し、引き返すことにした。帰りは勝手にグリーン車に乗り、お土産に買ったお菓子を開封して2人で食べた。車内販売でビールでも来ないかなと待っていたが、車内販売どころかグリーン車のチェックも来なかった。

結局東京に帰ってきて改札を出るときに事情を話したら、東京からの運賃は一切かからなかった。もちろんグリーン車に乗車していたことは自白しなかった。のんびり電車旅をしてきただけの、パイセンがくれた休日だった。


お花も風間くんと半分こして帰る。ベランダで咲いている。パイセン、また改めて。誕生日おめでとう。

 

8月11日

甲子園を横目で見ながら、家の掃除。なんとなく、夏が来た気がした。テレビでは熱中症の危険が高いため屋外でスポーツはするなと言っている。そんな国のそんな季節にオリンピックをやるって言ってるんだから、なかなかイカれている。