やまぎ日報16

6月11日

1週間ぶりにバイトへ行く。在庫管理の鬼と化す。富士そばの紅生姜天そばがおいしい。

6月12日

新たな曲のデモを作る。

6月13日

バイト。釣り銭の10円玉がなくなり、自販機に150円を入れて110円のコーヒーを買うことで40円を捻出する、という虚しい作業を繰り返す。

6月14日

駅前に停めていたら撤去されたという自転車を、なぜか代理で取りに行くことになった。「代理なのに怒られたら嫌だなぁ。ちゃんと自分じゃないと弁解しよう」と思いながら行ったら、集積所のおじさんは思いの外やさしかった。自転車にはいつどこで撤去した自転車かわかるようにお子様ランチの旗のようなものが取り付けられていて、マリオカートみたいになっていた。おじさんは不法駐輪を咎めるどころか、引き渡す自転車を丁寧に磨いて「お気をつけて」と送り出してくれた。集積所ではたくさんの自転車たちが整然と並び、持ち主が引き取りに来てくれるのを静かに待っていた。このまま迎えに来てもらえない自転車もいるのだろうかと考えると悲しい気持ちになった。迎えに行ってあげてほしいと思った。代理でもいいから。

しかし、罰金の4,000円をあんな自販機のようなもので支払うとは知らなかった。まるで富士そばの食券機のようだった。