やまぎ日報443「全員全部全力新曲」

6月22日

昼からロングシフト。育てていた新人が急に辞めてしまった。辞める直前の研修で「明日、最強パワースポットの神社に行くんです」と嬉しそうに話していたから、たぶん神様からのお告げで退職を促されたのだろうと思う。神の啓示ならば仕方ない。

 

6月23日

今週も小倉先生の職場の中学校に押しかけ、昼休みの小倉先生を拉致しラジオ収録を行う。うわばきでバレンシアガのスニーカー履いている学校の先生は全国探しても小倉先生ぐらいだろう。

夜は都内某所で職場の貸切ライブ。職場の同僚の皆さんの前で歌う。


20年以上バンドやってあらゆる現場を経験し場の空気は読める方だと自負しているが、全然読めなかった。ムズイ。ウラニーノの山岸賢介と職場の山岸さんのハザマで揺れまくった。けど普段業務上でしか関わらない同僚の皆さんとワイワイ飲めて楽しかった。

 

6月25日

夕方からシフトイン。昨日飲んでた人たちがみんなちゃんと出勤してて、社会人は偉いなと思った。私は新人の方の遠隔サポートを命じられたが、サポートの度にバタバタと駆け寄って指示を出していた。遠隔の意味ない。

 

6月26日

病院の夜勤。後輩が電卓を叩いて手取りの計算ばかりしていた。個人事業やダブル・トリプルワークでいろいろ裏技を知っている私だが、真っ当な人生を歩んでいく未来のある若者に裏技をどこまで伝えていいか悩んだ。

 

6月27日

吉祥寺プラケーで「サウナ3」。タイトルにはまったく関係なく、全員がすべて新曲で臨むという過酷なライブ。「この3人なら楽しそう♪」と完全にノリで受けてしまったが、準備段階で何度後悔したことか。


出番前。いつもバカ話であんなに盛り上がるのに、キンチョーして楽屋での会話が驚くほど弾まない。


出番後。どうなることやと思ったが、蓋を開けてみたら驚くほど素晴らしいイベントであった。本人たちが一番驚いた。

こんな達成感と解放感は久しぶりである。二人とも新曲素晴らしかった。大変だったけどまたやりたい。この緊張と解放。サウナと水風呂に近いかもしれない。

 

6月28日

人員不足の病院のシフトにヘルプで入る。ガンダムジークアクスをこれから見る人、見終わった人、途中まで見てる人(私)の3人で、ネタバレの地雷を踏まないように探り合いながら考察を話し合った。私以外の2人の考察がガチすぎて、自分がいかに薄っぺらいかがわかった。「エヴァっぽいですよね」と言われ、「ですね」と共感したが、私はエヴァンゲリオンを見たことがない。

 

6月29日

昼からロングシフト。大学生に「山岸さんTinder始めたらどうですか」と勧められた。私でもその悪名は知っている、チャラすぎる出会い系アプリである。私がこの年齢とこのキャラクターで今Tinderを始めたら、それはネタとしては大変おもしろいかもしれない。禁欲の果てに盆栽を始めようかと思っているところなのに。