やまぎ日報436「私の働き方改革」

5月5日

世の中は祝日だが私はロングシフト。人が休んでいる時に働いて、人が働いている時に休みたい。8時間働き切った後に、本日はGWのインセンティブで時給が150円高かったことを知る。150円程度では私の安定したモチベーションは揺らがない。

 

5月6日

引き続き世の中は連休だが私は病院で夜勤。医療システムが新しくなり、狭い受付の中にプリンターが5台も設置されている。令和の世にこんな非効率的なデジタル化が許されるのだろうか。システムエラーが相次ぎゴタゴタが続いているので、私は深夜に1つミスってしまった案件をシステムエラーということにして申し送った。ヒューマンエラーをシステムエラーに潜り込ませて隠蔽した。

 

5月7日

毎週恒例のラジオ収録をしなくてはならないのだが、ついに2人の勤務時間が完全にすれ違い、シミュレーションをしたところ今週のラジオチャンスは小倉先生の学校の昼休みしかない。給食の後の約20分間の隙を狙って小倉先生の職場の学校の前で張り込み、小倉先生が出てくるのを待つ。私は文春の記者にでもなったのだろうか。4時間目と5時間目の間に学校抜け出してラジオの収録している先生、全国探してもたぶん小倉先生しかいないだろうなと思う。サクッと録ってサクッと帰り、私は私で夕方からシフトイン。

 

5月8日

複数の職場でそれぞれ社会保険加入要件を満たしてしまいそうな私の働き方案件、今年に入ってからずっと尾崎豊のように答えを求めさまよっていたわけだが、先日派遣元の支店長と直に話し、すぐに総務課のエラい人から連絡が来た。結果、法の隙を突く見事なグレーゾンの解決に至った。肝心なところでなぜか小声になる総務課の人の話し方が、密約を交わしているようでゾクゾクした。これで私は気にせずに働ける。そもそも働きすぎなんだけど。休みの予定だったが夕方から別の職場のシフトに入った。だから働きすぎ。

 

5月9日

昼間の予定が終わってから、急遽病院の夜勤へ。人が足りずワンオペ状態に陥っている同僚の救助に駆けつける。ワンオペで食事の時間も取れないであろう同僚を心配し、私は到着してすぐに業務に入れるように移動の車の中で無理やり食事を済ませた。到着すると、ワンオペの同僚は優雅にお弁当を広げて食べていた。私はいったい。とりあえず同僚を寝かせて私がワンオペに。一人になりたい。

 

5月10日

夜勤明けで昼からもう一つの職場のロングシフト。研修で新人を育てる。帰り際に人助けの善意で引き取った案件がビッグ案件で、残業して23時帰宅。

 

5月11日

夕方からシフトイン。世の中は日曜日、平和であった。人が休んでいる時に働いて、人が働いている時に休みたい。が、私は人が休んでいる時に働いて、人が働いている時も働いている。7連勤。まずい。

 


仕事の合間に、高速に乗って好きなラーメンを食べに行くくらいの余裕とフットワークの軽さは持ち合わせている。