やまぎ日報33

8月7日

自分は生涯行くことはないであろうと思っていた釣り具専門店「上州屋」に初めて行った。釣りもしないのに。疑似餌というのだろうか、針に付ける虫の形をしたゴムのようなものが、リアルで気持ち悪かった。偽物でも触れないかもしれない。釣りをしない自分が買う代物はどこを探してもないと思っていたら、釣り具用の小物入れが物販のピック入れにぴったりだった。上州屋を好きになった。


 

8月8日

ラジオ「ウラニーノ青春スピーカー」の収録に群馬の小倉くんのバイト先まで押しかけた。東京から群馬まで下道で2時間強。さしたる渋滞もなく2時間強。のんびり考え事をしながら埼玉県を北上した。バイトの休憩中を狙って行ったら、小倉くんは駐車場でのどかに秋田犬と戯れていた。そのまま駐車場で収録をして、せっかく2時間かけて来たし小倉くんが作った(盛り付けた)牛丼でも食べて帰ろうと思い、そのままお店にインした。常連客のおっさんと友達のように談笑している小倉くんを見て、この人はどこに行ってもこうなんだなと思った。ぼくはおろしポン酢牛丼のミニを食べた。小倉くんの牛丼はおいしかったと言いたいところだが、極めて普通だった。ただ小倉くんがサービスで出してくれたコーヒーがずいぶんとおいしくて、「え、す○家のコーヒーってこんなにおいしいの?」と聞いたら、「いや、スタバのコーヒーをブレンドしておいた」と。す○家のカップに入った小倉スタバブレンドを飲みながら、再び2時間かけて東京に帰ってきた。小旅行だった。


 

8月9日

夜勤。理不尽なクレームを何度か受けたが、クレームを受けている自分を上空から俯瞰で眺めているような心地で、少しも腹が立たなかった。出戻り二度目の自分はついに仙人のような境地にまで達したのだろうか。