やまぎ日報408「永遠の元カレのようなバンド」

11月4日

13時よりロングシフト。「新人の誰かがどこかで山岸さんの電話対応を聞いているのでよろしくお願いします」と上司に告げられる。何者かに盗聴されているというキンチョー感があった。公安にマークされたらこんな気分なのだろうか。休憩中に自宅に帰ったが、またもインスタントラーメンを食べる時間がなくなりお湯を沸かしただけで職場に戻った(前回の日報参照)。お昼を食べ損なう自分よりも、寸止めで毎回食べてもらえないサッポロ一番塩ラーメンが不憫になった。そして結局今日も天皇家の秘密を聞くことはできなかった(前回の日報参照)

 

11月5日

夜勤。久しぶりにカザマくんと。私が毎日決まった時間に体重計に乗って体重や体組成の数値をすべてデータで記録・管理しているという気持悪い一面をカミングアウトしたところ、カザマくんはすぐにお揃いのTANITAの体重計をポチっていた。我々は意識が高いボーカリスト。

 

11月6日

午後からラジオ収録。収録場所は、Googleマップでお互いの現在地のちょうど真ん中あたりに適当にピンを立てて所さんのダーツのような感覚で決めた。ワンマン前だというのに、医療におけるコンプライアンスについての話しかしなかった。夕方からシフトイン。新人を育てる。

 

11月7日

レコーディングで渋谷へ。ボーカル録り2曲。

普通はマイクに向かって歌うのだが、マイクが斜め上から狙ってくる録り方。

これがなんだか歌いやすく、ライブでもお客さんも全員斜め上にいたらいいのにと少し思った。

渋谷から中目黒に移動してワンマンのリハーサル。

スタジオに着くや否やシフト表を広げ牛丼屋のシフト調整に追われる管理者小倉。美術の先生よりもウラニーノのドラムよりも、す○家が一番大変そうである。

元所属事務所のスタジオを使わせてもらったのだが、面識のない新しく入ったスタッフさんに小倉が「初めまして。元ウラニーノの小倉と申します!」と挨拶をしていた。お前はいつウラニーノをやめたのだ。

 

11月8日

夕方からアナログスイッチの稽古場へ。通し稽古があるとのことで、音楽担当の山岸くんも参加させてもらった。とてもおもしろい。音楽はほぼオッケーが出たので、皆様より一足先に終わった感の山岸くん。あとは本番を楽しませていただくのみ。

 

 

11月9日

ロックバンドツアー東京編。銀歯が取れたり食あたりになったり発熱したり、振り返ればいろいろあったツアーであったが、無事にファイナルを迎える。


小倉手書きセットリスト on ムートン。


ハルさん本当にありがとう。ベースも人柄も最高なウラニーノのお兄ちゃん。これからもお願いします!

終演後あるお客さんに「私にとってウラニーノはずっと元カレのようなバンドなんです」と言われた。なんだか、いい意味で切なく胸に響く素敵な表現だなと思った。

 

11月10日

昨日帰宅後一人打ち上げをしたので朝寝を貪っていたが、開演40分前に思い立ち下北にライブを観に行く。間に合うものだ。


私の中で「ロックバンド」のお手本のようなライブだった。

帰ってギターや機材を労うように磨き(珍しい)、久しぶりにのんびり過ごした。