牛丼屋のワンオペについて

◯パート、アルバイトの面接官をたまーにやるのですが、先日、会社を一年に一回会社を二度辞めている面接者がおりました。

面接官はあるある思いますが、前の会社でどんなことがあったのか、何かトラブル的なものがあると察してしまいます。

そんな時は「この会社を辞めることになった理由は何ですか?もしよければお聞かせ願います。」とお尋ねするのが、面接官の決め事なんです。

すぐ話してくださいました。

「コロナ解雇です」と。

大変気の毒な話ではありますが、トラブルではないことに安心しました。ここ2年、様々な人が店を訪れる、ここは教会か。大変なご時世だ。

【本題】

牛丼屋のワンオペについて

6/1、某牛丼チェーン店でワンオペ中に従業員が死亡するという事件がありました。

10年くらい前にもワンオペ問題がありまして、深夜のワンオペ中に強盗が度々発生して、牛丼屋は街の治安悪化に尽力することになりました。その後、警察?国?からの指導で深夜のワンオペを廃止することとなり。深夜05時は店舗に2名配置する運びとなりました。ぼくはそのワンオペ問題の当事者であり、深夜19時ワンオペしてましたので、当時の辛い気持ちが文章にちょくちょく入り込んでることをご承知おきください。

今回は59ワンオペ中に人の命が無くなったということで、59もすぐさま6月中には2人体制にするという動きになっております。事件や人の命が無くなってからではないと、就業規則が改善されないのはどの分野の職業でも存在し、とってもおかしな話しですよね。一体何が問題なのか、改善する余地はあるのか、実際の現場の様子は?

雇い主も、雇われ側にも問題がある

これは雇い主にまずは責任がありますが、雇われ側も問題あると思います。ワンオペは大変です、辞める人がたくさんいます。でも辞めないで1人で頑張っている人もたくさんいます。考えてほしいのは、雇われ側は今自分が置かれている状況を考え、改善や問題を口にして雇い主と戦うべきとういうことです。それかすぐに辞めるか。社員さんが怖いとか、弱い立場だからとか関係ありません。視野を広げて頭を使ってもっと声を出していってほしいです。どうせ今の自分の状況はこれからも変わらないんだと思ったら負けです。行動すれば絶対に変わるはずです。諦めないでください。

真の意味で改善するのか

改善の確率は少なくないと思います。なぜなら、今回の事件が起こり、速攻で59時を2オペにする動きになったから。1円でも節約して節約して伸ばしていくのが経営方針ですが、この動きの裏にあるのは、即座に2オペににしても、人件費は痛くなく採算がとれると数字が出たということです。はたまた、大炎上をし続けて事件が続き、入客が激減するよりも、2オペにしておいた方がまだ金銭的マイナスのリスクが少ないという判断だと思います。

文章書きながら、虚しいことに「数字」しか見ていないことで、飲食店なのに食文化についての議論がゼロということで、本当に2000店舗も必要なのかと思ってきちゃった。

まるで蟹工船のような現場

20226月現在、実際、ワンオペは朝帯59時だけでなく、現在も911時、1417時でワンオペ。1日約9h、殆どの店舗でワンオペが続いております。暑い時期は脱水症状になり倒れます、怪我もします、お客さんに怒鳴られます、女性従業員は涙を流しながら働いています。

全日でワンオペが廃止になるわけではありません。しかし、この機会を逃してはいけない。従業員は今こそ立ち上がって、真っ当で安全な業務体制を勝ち取ってほしいです。そしてこのような飲食店にはこれ以上、美しい日本の食文化を汚さないでいただきたいと、農家の長男からの願いです。

はい、失礼しました!