やまぎ日報 231

8月16日

夢を見た。ステージでエレキギターを弾く夢だった。気持ちよくかっこよく弾いている夢ならよかったが、機材が足りなくて慌ててバックステージに戻って探す夢だった。起きたら、部屋にあるギターのハードケースが開いていた。まるで何かを探したかのように。全く覚えていない。自分の中で燻っているロックの魂が表出したと人に話したら、「過度の飲酒による奇行、もしくは夢遊病」と言われた。そして夜勤。夢遊病で夜勤できたらいいのにな。働いた記憶がなく、目が覚めたらシフトアップ。最高である。

8月17日

夜勤明けでの副業。クライアントからの電話でビビって粗相のないように対応したら、普段しないようなミスをしてしまう。つくづく自分は小物だなぁと思う。小倉クルーから「ニンニク牛丼本日までです!お見逃しなく!」とまるですき家公式アカウントから来る告知のようなLINEが来たので、帰りにテイクアウトし売り上げに貢献してしまった。

Wニンニク牛丼のごはんなし上の部分のみ。ニンニクがどうとか以前にただただ味が濃い。味が濃ければ濃いほど売れるのだそうだ。日本人の味覚は大丈夫か。ビールが止まらないと言う意味でこれは「酒盗」であった。

8月18日

休みだったので愛用のビルケンシュトックを調整してもらいにビルケンシュトックの店舗へ。あんなにベンサンを売っておいててめぇはビルケンかと炎上しそうだが、「それはそれ、これはこれ」である。

夜、久しぶりに首都高を走った。有明あたりのタワマンの夜景がとてもきれいだった。タワマンに住みたいとは思わないが、タワマンに住んでる性格のいい友達がほしい。友達にほしいのはマッサージ師と税理士とタワマンに住んでる性格のいいやつ。タワマンに住んでて性格のいいやつなんていないか。

8月19日

気持ちが沈み夜勤まで動けず部屋で死体のように転がる。そして夜勤。後輩たちの希望を受け入れ、先に休憩に行くが鬱々とした気持ちに拍車がかかり、一睡もできない。かつて「鋼のメンタル」と呆れられた山岸くんにもこんな夜があるのだ。ギラついた目で朝まで過ごす。救命センターという人命を救う部署の受付にいながら、人を殺しそうな目をしていた。

8月20日

久しぶりの完全徹夜略してカンテツをして帰宅。切腹でもするかのように部屋を掃除し身を清めてから永眠の覚悟でベッドイン。残していないのは遺書だけ。

8月21日

午前中から4時間だけ副業。その後ライブを見に行く予定だったが、イベントは中止。友達が立て続けにコロナ陽性となっている。直接の接触はないが、いよいよ身近に迫ってきているなと感じる。夜は小倉配信ラジオとフジロックのナンバーガールをチラ見。お酒を控えたところ、入眠に時間を要した。

8月22日

夜勤。今さら受付スタッフのフェイスシールド着用が義務化され、メガネタイプのフェイスシールドが支給された。ずっと付けていると視界が歪んで三半規管がやられ気持ち悪くなる。なんとかならないかと思案していたところ、同僚が「目の部分を切り取ればいいんですよ」と目の部分をハサミでカットして口と鼻の部分だけにしたフェイスシールドを得意げに装着していた。素晴らしい発明!と一瞬感心したが、よくよく考えたらそれはフェイスシールドではなくただの透明なマスクである。しかし我々当直受付スタッフは今のメンバーになって以来数年間、インフル繁忙期も含め病欠を一切出していない不敗神話を誇る無敵集団なのだ。「バカは風邪ひかない」を体現する超少数精鋭軍団。というか、外出自粛要請が出る遥か昔から、自ら自粛を貫いてきた根っからのニート集団。コロナに負けるはずがない。

深夜0時を回り、書類をまとめている時に日付を見て気がついた。「あ、誕生日だ」と。ツンデレ気味の看護師さんが夜中にチョコパイをくれたので、勝手に誕生日プレゼントと解釈をした。

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