やまぎ日報69

12月9日

夜勤。ここのところソシャゲ(最近覚えた)とかVチューバーとかの話で盛り上がる同僚が多くて、全く話題に入れず精神的に孤立するシフトが多かったが、久しぶりに風間くんとイダパイセンというバンドマンシフトで非常に安心感があった。シティボーイのイダパイセンと服の話をして、そういえばずいぶん長いこと服を買っていないなと思った。いつも農家Tシャツ着てる。

12月10日

26日のQueのライブに向けてハルさんとリハーサル。東京のスタジオにしようと思ったら、ハルさんは「なんか楽しそう」という理由で、ウラニーノが最近リハをやっている埼玉の北の方のスタジオまで来てくれた。目玉が飛び出るほどの金額のヴィンテージのベースを、テロテロのソフトケースに入れて「やぁやぁ」とやってきたハルさんは、相変わらずすごいベーシストだった。

12月11日

再び「埼玉の北の方」でリハーサル。今度はしあわせと。しあわせはいつもぼくか小倉くんが家に迎えに行く4分前に規則正しく目が覚めるのだと自慢していた。危ういのでもう少し前に起きるようにしてほしいと思う。ワンマンのリハをやって、その後しあわせと回転寿司に。回転寿司へ一緒に行くのは初めてだったが、アジとかマグロとかいわゆる寿司には目もくれず、唐揚げマヨ、お好み焼き、ケーキ…と、期待を裏切らないチョイスで皿を重ねていくしあわせ。
その後、お腹が満たされて助手席で寝落ちするしあわせを自宅に搬送し、今度は東京のスタジオで懐かしのピストン大橋とリハーサル。5年ぶりに一緒にスタジオに入ったが、驚くほどうまくも下手にもなっておらず、時が止まっていた。


元気そうでよかった。

12月12日

夜勤。ぼくは最初シフトに入っていなかったのだが交代して入ることになったこの日、行ってみたら同じく交代で入ることになった風間くんがいて、お互い「おお」となった。ぼくが休憩中にリストカットをした人が来たが(珍しいことではない)、カルテを見たらずいぶん深く切ったようで、うへぇとなった。ぼくは痛いのも血を見るのも苦手なので絶対に切りたくないが、どうしても切れと言われたらヒジの裏のつまんでも痛くないところを切ろうと思う。

12月13日

イダパイセンが自らの企画「オーダーメイド」に、ぼくと風間くんを呼んでくれた。ウラニーノもスリマもワンマンが近いということで気を使ってくれて、ぼくと風間くんは当日発表だった。言わずもがな、この3人はバイトの同僚である。風間くんとはこの日の朝8時半まで一緒に働いていた。このシフトのようなイベントが、実に楽しく忘れられない夜になった。アンコールでは3人で勤務中のスタイルをそのまま再現してステージに上がり、風間くんが作った「アルバイト」という曲をみんなで歌った。「いつも狭い受付内でくたびれたワイシャツで夢を語り合っている仲間がステージでは輝いていた」…ときれいにまとめたいところだが、この格好したら完全にバイトに引っ張られ勤務中モードになってしまった。



物販が完全に救急外来受付となった。「内科でよろしいですか?」。帰っていくお客さんに、実に自然に「お大事にどうぞ」と声をかけてしまった。

イダパイセン本当にありがとう。絶対この3人でまたやりたい。