やまぎ日報41〜TAMA-UTA2018〜

8月26日

西川口ハーツで岩船ひろきくん主催の「TAMA-UTA2018」というイベント。勝手知ったるホーム西川口ハーツだが、共演者の皆さんが初めましての人が多くて、ぼくは借りてきたネコのようになっていた。猫を借りてきたことがないので、借りてきた猫がどう立ち振る舞うのか知らないけれど。ソロのシンガーソングライターの皆さんはどうしてみんないい人でコミュニケーション能力が高いのだろう。楽屋で年齢の話になり、3日前に38になったと言ったら、なんと全員でハッピーバースデイを歌ってくれた。慣れないものでどうしていいかわからず、出撃前の君が代のように直立不動で聞いた。

とにかくみんな気さくないい人で、ステージからも人柄がにじみ出ていて、お客さんも含め全員ハッピーでピースフルだった。ここで問題がひとつ。私の持ち駒にハッピーでピースフルな曲が…ない。自分の存在がなんなのかさえわからず震えていたぼくは本番直前にハーツの事務所に駆け込み、長年の友人であるスタッフのハラハティーに「セットリストどうしよう…」と泣きついた。四十にして惑わずとは言うものの、惑いまくりの三十八である。

岩船くんはすごかった。イベント中ずっと自らMCをしながら客席でライブを見続け、最後にステージに上がりバシッと決めた。2日前に三十になったという岩船くんの方が、なんならぼくより惑っていなかった。アンコールでは全員でステージに上がり、岩船くんの曲を歌った。岩船くんの後ろの方でよく言えば控えめに、悪く言えば極力目立たないようにしながら岩船くんの背中越しに客席を見ると、お客さんが一人残らず幸せそうな顔をしていた。とにかくハッピーでピースフルなイベントだった。酔っ払いが客席で暴れてつまみ出され修羅場と化した昨日のイマフェスとのギャップがすごい(笑)言えることは、どちらも最高。

岩船くん、あんたはすごい。呼んでくれて本当にありがとう。負けないように先輩もがんばるよ。