やまぎ日報28

7月25日

事務所でミーティング。人生、いろいろ重なる時は重なるものだ。

7月26日

岩船くんのインストアライブにゲストで呼んでもらった。北浦和という町は、我が母校埼玉大学の城下町であり、岩船くんは埼玉大学の後輩でもある。駅前から続くメインストリート(その名も埼大通り)は、ボロボロのジーパンに便所サンダルという時代錯誤の全共闘のようなスタイルの学生時代のぼくが、自転車で駆け抜けていた道である。

岩船くんは浦和出身浦和在住アーティストとして、この町で歌っていた。ショッピングセンターの一角に自ら即席のステージをセッティングし、リハーサルから地元の皆さんに呼びかけていた。そして本番になると岩船くんのファンの方や地元の方がたくさん集まり、決して広くないスペースだったがたくさんの人が足を止めて歌を聴いていた。その光景は非常に胸を打たれる光景だった。


「地元出身岩船ひろき!」の大看板を背に歌わせてもらいましたが、この瞬間に通過したお買い物客の皆さんは、絶対ぼくを岩船ひろきだと思っているのではないかと。岩船ひろきはこんな全共闘のおっさんではないのだ。もっとさわやかな若者なのだ。

この営業スタイルのインストアライブ、昔はよくやったなぁ。性格的に心折れることもたくさんあった。でもこの日はあたたかいお客さんに囲まれて、思い出の町北浦和で歌えたことが感慨深かったです。岩船くん、本当にありがとう。

終演後、「お惣菜が安くなる時間帯だわ」と主婦の独り言のようなことをつぶやいて、そのまま会場のスーパーで晩酌のおつまみを買って帰った。