山岸日報458「悩ましき動員問題」

10月6日

ロングシフト。主に研修担当。親身になって育てても突然やめてしまう人もいるので、あまり期待しないようにしているが、それでも人を信じてしまう。ミスチルの歌詞みたい。

 

10月7日

休み。ネットで買えない陶芸家の器を車で2時間かけて買いに行く。


かっこいい。実際に手に取ってみると、土の強さや温もりを波動で感じる。私はスピってるのだろうか。

聞けば中国人が転売用に大量に買い占めているらしく、ここは日本男児として漢を見せなければと謎の使命感に駆られ、買った。高えけど。

 

10月8日

休み。おいしいお蕎麦を食べに。


職業体験学習の中学生がお茶を運んできてくれて、なんだかウルッとしてしまった。私は病んでいるのだろうか。もしくはスピっているのだろうか。

 

 

10月9日

小倉先生の勤務先の学校に押しかけ、給食の時間を利用したラジオ収録。その後、病院の夜勤へ。受付をしていると、書く文字に人柄や品性が出るということを実感する。生活保護受給者で丁寧な字を書く人には出会ったことがない。※長年の経験上の体感を元にした、あくまでも個人の感想。

 

 

10月10日

夜勤明け。夜勤の格好があまりにもアレなので、もうちょっとパリッとしようと思ってユニクロへ。もうちょっとおしゃれなシルエットがいいとか個性を出したいとか欲が出てきて、何も買わずに帰る。AB型の悪いところ。

 

 

10月11日

珍しく一歩も外に出なかった。パスタを茹でて掃除をして韓国ドラマを見てツアーの準備をしたら日が暮れた。きっとこういう日も大事なんだけど、出かけなくちゃとか働かなくちゃとか誰かに会わなくちゃとか考えてしまうのは根が小心者で貧乏性だからかもしれない。

 

10月12日

昼からロングシフト。「山岸さんが深夜残業をしたら田舎のキャバ嬢くらいに時給が跳ね上がりますよ」と言われた。田舎のキャバ嬢の給料の相場はわからないが、たぶん田舎のキャバ嬢の方が私よりもがんばっていると思う。田舎のキャバ嬢くらい稼いで帰ろうかと思ったが、お腹が空いたので帰った。自分に正直。

 

「手描きの絵をスキャナーで取り込んだときの質感を確認をしたい」と小倉くんに言われ、


伝わるかわからないが私が描いたジョン・ボーナムを送ってみた。


少なくともボンゾであることは伝わった。

来週からツアー。楽しく続けていくために向き合わなければいけないもの、それは動員と採算。悩ましき動員問題。何卒。