やまぎ日報392「隠しきれない育ちのよさ」

7月15日

めちゃくちゃ体調の悪そうな上司に「山岸さん、人が足りなくてピンチなんです…」と訴えられ、ほっとけない気持ちになり急遽シフトイン。行ってみたら同じ理由で出勤したという人が何人かいた。シフトを埋めるための新手の交渉術だとしたらすごい。ライブハウスのブッキング担当にも教えてあげたい。任務を果たした後、夕方から少し実家に帰る。最近帰りすぎ。

 

7月16日

職場の後輩がギターを始めたいということで、自宅にて山岸ギター教室を開校。大学院で『中学校音楽科におけるギター指導に関する研究ー指導内容構成の分析を通してー』という修士論文を書いた私。それなりの研究実績と理論はある。が、後半はお互い指が痛くなり(なぜか私も)、雑談をして終わった。理論通りにはいかないのが教育である。

コードを5個覚えて嬉しそうに私のギターを背負って帰っていく彼の後ろ姿を見て、自分がギターを始めた頃の姿が重なってなんだか嬉しくなった。お手本を見せるために、なぜか私は今MOROHAのギターを練習している。むずいって。

 

7月17日

ラジオ録ってからの夜勤。Amazonプライムデーの商品をずっと受付で見ていた。勤務中にいくつかポチった。夜勤何回分かの金額が飛んでいった。

 

7月18日

渋谷で小倉くんのドラムレコーディングに立ち会う予定だったが、夜勤明けでラジオ編集やら何やらでスタジオに行けなかった。全然メンバーに会っていないが制作は進んでいる。夕方からシフトイン。

 

7月19日

夜勤。さすがにこの暑さでの車中泊は断念し、受付裏のソファで眠る。結局どこでも眠れる。頭の下に敷くためでなく、抱きしめて眠るためにMy枕を夜勤に持参している。

 

7月20日

みずほ台おとなりで弾き語り。岩船くんと小関くんと。かわいい後輩誰?と問われれば真っ先にこの2人の名前を挙げるであろう、私の推しの後輩である。2人に漂う共通点は何なんだろうとライブを見ながら考えていたが、その正体は「隠しきれない育ちの良さ」だと気づいてしまった。根底に品とモラルがある。それが歌からステージから伝わる。音楽はもちろん、結局は人間として好きなのだ。褒めすぎ。

しいて文句を言うならば、犯人は不明だが強烈な雨男の疑いがあるということか。地獄のような豪雨であった。


おとなりのスタッフさんに集合写真を撮ってもらったが、あれは夢だったのかと思うほどどこにも見当たらない。

 

 

7月21日

昼からシフトイン。隣の同僚に「山岸さんは昼休憩はどこで過ごすんですか?」と問われ、「一回帰って洗濯物を取り込みます」と答えたら「パートの主婦ですね」と言われた。太陽の匂いのするシーツをマットレスにかける瞬間に幸せを感じる。女子力を超えて、主婦力が高い。

本当にこの一週間の写真がない。知り合いのミュージシャンがインスタに自撮り写真をアップしてて、「ウケる」と思ってスクショした写真しかない。我ながら性格が悪い。