時には昔の話を

時には、あの頃の私にタイムスリップしながらこのブログを書いてます。

最近2000年初頭のライブハウスで出会ったバンドの曲を聴いています。この頃はいわゆる青春パンク全盛期で全国各地に青春パンクバンドがたくさん活動していてそれは大きな波を作り、ひしめき合い、群雄割拠しながら日本のライブハウスシーンを盛り上げていました。

バンドは(敬称略)ガガガSP、ゴーイングステディ、THEイナズマ戦隊、太陽族、ザ・マスミサイル、HIGHWAY61、スタンスパンクス、ジャパハリネット、など日本のバンドシーンに名を残しているバンドが多数おります。メジャーシーンに乗って一般層お茶の間に広がった175Rやモンゴル800、ロードオブメジャーもその流れの中にいました。

明快なメッセージとシンプルでキャッチーな曲調で直接的であり、全員全力でのパフォーマンス。ライブハウスという近い距離でオーディエンスの心を鷲掴みにいているのを何度も目撃しました。

埼玉県は大宮、熊谷にもそれはそれはたくさんの青春パンクバンドが活動していて人気がありました。熊谷はメロコア、ハードコアからの流れが強かったですが。

なんにせよ、動員があってとても羨ましかったのを覚えています。

(ちなみにグンマー帝国には、解散して伝説となったBOΦWYを卒業できないバンドマンがたくさんいました。)

大学生の時、そんなパンクバンドの中でも特に好きだったバンドはピンクリボン軍という神奈川県のバンドでした。ピンクリ(訳して&敬称略)について語ろうとペンを握りました。

当時あれは確か2002年、山岸と2人で下北沢シェルターへチケットを取り置き予約してピンクリの観に行きました。

そのライブの光景が強烈にかっこよくて、最後列でただただ硬直していたのを未だに忘れられません。というのはピンクリはいち客としても好きでしたが、同時にバンドマンとしての憧れもあり、ダブルパンチでした。たくさん上げたバンド達では味わなかった強烈なダブルパンチでした。

そのライブで演奏した曲は、聴き込んでいった「遠吠え」というミニアルバムの曲たちを生演奏していて、モッシュ、ダイブ全開で全曲最高でしたが、山岸と小倉ははしゃぎもせず最後列でただじっと熱くその光景を目に焼き付けておりました。

女性客に「おい、ブス!今日ブスばっかじゃねーか!」とボーカル松下さんのMCで、めちゃくちゃ盛り上がりはしゃぎまくる若い女子達。カルチャーショック。この光景、今のライブハウスでは考えられません。(実際のところはかわいく綺麗な女子達でした)

今音源を聴き返してみると、声、全ての楽器が大きくてすげーやかましい音楽です。それは心地よく、、グッとくるものを感じますし、そして当時の気持ちを思い出します。

その後、1ヶ月後くらいに今度は新宿ロフトへピンクリ企画を山岸とピストンとウラニーノ3人で観にいきました。対バンには怒髪天、ロストインタイム、野狐禅など計6バンドくらい。ぼくらの目の前で向井秀徳さんと吉野寿さんがライブを観に来てらっしゃいました。

そこで出会ってしまった上京してまもない頃の野狐禅。また強烈な新しい出会い。こうやって好きが増えていくのってとても素晴らしいことだと今でも思います。年齢とか時代とか関係なく、これからもこんなのが出来たらいいなと、演者もオーディエンスも思っていることは一緒なんだなと、思いたいし思ってくださいと考えていることをここで伝えたかったんだと思います。

つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!遠吠え!