やまぎ日報345「汚れた大人になってしまった」

8月21日

夜勤。こちらに過失が一切ない理不尽なクレームを受けた後輩(25才)が、「ぼくが10代だったらぶん殴ってましたね…」と言った。20代にして人間ができているなと思った。ぼくはもうすぐ43になるが30代だったらぶん殴ってたかもしれない。

8月22日

なぜか久しぶりにカラオケに行った。楽しそうに歌う人たちを見て、「歌う」ってそういうことだよなと思った。みんなお金を払って歌っているのに、自分は普段お金をもらって歌っていることがなんだか恐ろしくなった。たまにカラオケに来ようと思った。

8月23日

誕生日なので十割蕎麦を食べた。


誕生日じゃなければ二八蕎麦にしたかと問われれば、誕生日じゃなくても十割にしたと思う。そんなものだ。

8月24日

渋谷で久しぶりにレコーディング。


ベースはツアーに続きしくじり先生。公務員の夏休みの思い出づくり。

しくじり先生が自分で考えてきたフレーズは、一緒に演奏した小倉が「気が散る!」と言い放つほど残念なものであったが、ぼくが手取り足取りヅラ取り指示したフレーズは実にいい感じに弾いてくれた。自ら考える創造力はゼロだが、言われたことはできる。これぞ詰め込み教育の失敗作。


人間椅子のノブさんに借りてきた銅鑼!なんでも機械で代用できちゃう昨今だが、生にこだわって録音できたことは実に尊い。貸してくれたノブさんとの関係性も含めて、やはり音楽は人間が鳴らすものであって機械で代用できないものがあるなと思った。

エンジニア競さん、cojok阿瀬さん、そして若きエンジニアの卵の皆さんと記念撮影。


こんな日が来るとは。佐久間さんも笑っている気がした。

8月25日

しくじり先生東京編の執筆作業に入る。夕方からシフトイン。

8月26日

秩父へ。昨年はなぜか農家Tシャツが爆売れした彩魂祭。今年はゲリラ豪雨でもやってきてみんなびしょ濡れになったら我らが物販のウラニーノ便所サンダルが爆売れするのではと密かに期待してしまった私は、つくづく汚れた大人になってしまった。幸か不幸か雨は降らなかった。雨とは全然関係なく、huenicaのサチコさんの履いていたサンダルが壊れた。「助かる!」と言ってサチコさんがサンダルを買ってくれた。思わぬところに需要が発生した。


「ポテくまくん」なるゆるキャラと写真を撮ってもらった。写真を撮ってもらった後にポテくまくんの中に目がけて「暑い中ご苦労様です」とそっと声をかけてしまった私は、つくづく夢のない大人になってしまった。

同じ会場にいたはずなのに主催の三上隼には結局会わずに一日が終わった。

8月27日

ロングシフト。人手不足の職場で、「友達を紹介したら10万円」というとんでもないキャンペーンが始まった。普通に働くより人材斡旋業者として介入する方がよほど稼げそうだなと考えてしまった私は、つくづく汚れた大人になってしまった。