このブログでも何度もネタにしてましたウラニーノの恩人、熊谷の音響会社の社長シラネもんこと白根さんが、亡くなりました。50歳でした。
冗談かと思いましたよ。こないだもライブに現れて、「やまぎ!肉だ!肉食いに行くぞ!」といつものように絡んできたじゃないですか。A5の肉を食わせてくれると言ってたじゃないですか。
ウラニーノを結成して間もない大学生のころ、サークルのスタジオで録ったチープなデモテープを持ってシラネもんのとこへ行きました。15年前です。それからずっとです。ずっとかわいがってもらってました。楽しみにしていたハウンドドッグの武道館を蹴って、小さなショッピングモールでのウラニーノのインストアライブに駆けつけてくれました。渋谷公会堂ワンマンは「おれにやらせろー!」と言って舞台監督をやってくれました。金のない時はバイトまでさせてくれました。ほとんど仕事はせず、ずっとシラネもんの話を聞いていましたね。
食の細いぼくを心配してか、よくご飯食べさせてくれました。執拗に食わされました。「食え!やまぎ食え!」。もう言ってくれないんですね、白根さん。
思い出を語れば尽きません。熱い人でした。豪快な人でした。おもしろい人でした。いろいろ果たせていない約束を残したまま、白根さんは先に行ってしまいました。最後の最後まで応援してくれてました。心配もしてくれてました。
お通夜の後のお清めの席には、たくさんお料理がありました。「何残してんだ!食えよ!やまぎ!全部食え!」。シラネもんの声が聞こえた気がしました。
白根さん、またね。白根さんが見つけてくれたウラニーノを、ぼくは続けます。白根さんいなくなっちゃったから、マイクスタンドは自分で立てるよ。