ホーミー

声のことを書いたブログで、「ホーミーってなんですか?」と何件か問い合わせをいただいたのでご説明しましょう!モンゴルに伝わる伝統的な歌唱法で、倍音がすごく出るので、一人でハモってるような奇妙な現象に聞こえるのです。この動画ごらんください



声、うんぬんの前に映像が相当イカしております。朝青龍みたいな人も出てきますね。

さて、ぼくの大学時代の恩師の教授がこのホーミーについておもしろい話をしておられました。教授は音楽教育の権威で講演や研究授業等でいろいろなところへ行っていたのですが、ある時、沖縄で研究授業で教壇に立ったそうです。有名な先生が来て授業してくれるっていうので、教室には学校の校長先生や教育委員会のお偉いさんはもちろん、公開だったため父兄の方々もたくさん来られたそうです。そこで小学生だか中学生を相手に「世界の音楽」みたいなテーマで授業を行った教授。この「ホーミー」を取り上げた瞬間、教室の空気がおかしくなったそうです。異変に気づいた教授は、持ち前の軽快なトークで盛り上げようとしたのですが、どんどんおかしな空気になっていく。「私、一時期練習しましてね、けっこうホーミーできるんですよ」「みんなも帰ったらやってみてごらん?」

授業が終わった後で真実を聞いて教授は真っ青になったそうです。なんと沖縄では方言で男女がまぐわうことを「ホーミー」というらしいのです!「練習してた」「けっこうできる」「みんなも帰ったらやってごらん」。すべてNGですよね。しかもしまいには教授、教室の後ろに居並ぶお偉いさんやお母さんたちに向かっても、「お母さんたちもぜひやってみてください」などと言ったらしいですから、まぁ、大事故ですよね。

もちろんぼくがリハビリでやっている「ホーミーのようなもの」は声を出す方です。「ホーミーの時も声出るじゃないですか」って?こらっ!!

ぜひ皆さんもホーミーやってみてください。