シラネモンと再会

昨日の吉祥寺ライブ、珍しい人が来てくれました。約13年前、結成したてのウラニーノが大変お世話になった熊谷の舞台製作会社デイブレイクの社長、シラネモンこと白根さんです。シラネモンは昔から会うたびに「やまぎ!ちゃんと食ってるか!肉食いに行くぞ!肉!A5だA5!!」と執拗にぼくに食わせようとします。シラネモンの会社で日雇いのアルバイトをした時などは、「食うことが仕事だ!」とわけのわからない指令を受け(舞台製作の会社)、ほとんど仕事らしい仕事をせず1日で2キロ太って帰ってきた時もありました。アルバイトに大量のケータリング、食べても食べても出てくるわんこそば状態の職場に、私は「食のDV」と恐れ慄いたものです。

だいたい音楽の話をすると何でも矢沢永吉かハウンドドッグを引き合いに出すシラネモンは、昨日のライブが終わった後、「やまぎのマイクスタンドはおれが立てる!永ちゃんのマイクみたいに白いガムテープをぐるぐるに巻くんだ!巻くん!」と、正直あまり意味がわからないことを熱く語っておりましたが、しかしぼくももう若くないのに昔と少しも変わらずに当たり前に「ウラニーノが売れるために」という話をしてくれるシラネモンがうれしくて、なんだか忘れかけていたものを思い出させてくれました。

久しぶりに電話をかけてきて「やまぎ!ベンツ20万円で買わないか!20万!」などとバブリーな商談を持ちかけてきたり、「釣り行くぞ!釣り!」といきなり釣竿を買い与えてくれたこともありました。間接的にですが今の事務所に入るきっかけになったのも、シラネモンがウラニーノを見つけてくれたからかもしれません。

身体の調子がよくないらしく、「おれは死ぬんだ!死ぬん!」とリアクションに困る急なネガティブ発言をしたので、「やめてくださいよ白根さん、ウラニーノが売れるまで生きててくださいよ」と言ったら、「さっさと売れろー!!」と怒られました。

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