山岸丸

久しぶりに夜勤の仕事に入りましたところ、マネージャー(アラフィフのセレブ女性)に「山岸さん!会いたかったです!」と言われ、「ぼ、ぼくも会いたかったです」とよくわからない返しをしてしまいましたが、1月のシフト表を突きつけられ、すぐにその意味を理解しました。「もう山岸さんしかいないんです!」…見ると1月1日元旦のシフトにぽっかりと一人分の穴が。そこにはすでに入っている2人の連名で「どうか助けてください!」という悲鳴のような付箋が貼られておりました。

「皆さん実家に帰省されるので誰もいないんです…」「いや、ぼくも実家に帰ろうと思ってるんですが…」「山岸さん実家どこでしたっけ?」「…さいたまです」「お願いします!!」

実家は職場に直近です。籠城を決め込み断固拒否する予定でしたが、「◯◯さんは正月連勤」とか、「△△さんは大晦日に3年連続」等のエピソードを聞くうちに、入らなければ人でなしみたいな空気になってきまして、じわりじわりと外堀・内堀と埋められた山岸丸は丸はだか状態。さらに私にとどめを刺した「時給3割増し」という調略の罠。

「入ります」

山岸丸落ちました。元旦は仕事だ!!

IMG_6938