オイスターの悲劇

※あらかじめ言っておきますが、今回のブログは食前食後食中に読むのはご遠慮ください。責任を負いかねます。

 

機材車で何時間という旅を15年繰り返しておいて言うのも極めて説得力が薄いですが、私は車に酔いやすい人間でございます。三半規管が貧弱で、幼い頃は本当に「ドライブ=リバース」という方程式が成立しておりました。遠足のバスの座席では、最前列の運転手さんの真後ろの席が「山岸席」として確保され、少しも嬉しくないVIP待遇を受けておりました。そんな私が車に乗り全国を旅するようになるとは、両親も思いもしなかったことでしょう。バンドの移動中に車酔いしてリバースをしたことは一度もございません。

しかし、車酔いしなくてもリバースはあるんです。意外とあるよ。私はかつて大阪ミナミホイールの翌日、猛烈な二日酔いで後部座席で死体と化しておりました。

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※イメージ図

たまたまその日ウラニーノ号に同乗して一緒に移動をする算段になっていた片山ブレイカーズの片山のアニキが「よろしくな〜」と乗り込んで来た時。私はコンビニのビニール袋の持ち手を両耳にかけ、顎ひげのようにぶら下げたダメサンタのようなスタイルでお迎えしました。しかも片山さんが気を使って手土産に買ってきてくれた肉まんを出してくれた瞬間、豪快にビニール袋にリバース。失礼極まりないとんだ歓迎となったのでした。今でも片山さんにネタにされる大失態でございました。

そしてノリシコオグラの場合。彼の場合は牡蠣でございました。牡蠣に大当たりしたと見えるノリシコオグラ、助手席で悶えておりましたがついに臨界点に達し、車が右折するタイミングで助手席の窓から路上にリバース。「これが外輪差だ!」と示すかのように右折の軌道に沿って、交差点内に美しい弧を描いて見せたのでした。小倉くんは少しも悪くないです。悪いのはオイスターです。

食事前に読むなと自分で皆様に注意しておきながら、私はこれから晩酌です。何にしようかな。久しぶりにカキフライとか食べたいな。